電話帳を印刷しているが、ブロッキングを起こします。(243)

掲載日:2014年9月8日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

 
電話帳を印刷しているが、ブロッキングを起こします。(243)

 

【概要】
 電話帳を印刷しているが、ブロッキングを起こします。用紙メーカーを代えて、新工場で印刷。用紙は古紙50%入っていて5000枚棒積みしている状況でブロッキングが起こります。
 又、工場内の湿度は60%前後だが雨が降ると70%になってしまう。加湿装置はあるが除湿装置はありません。
この状況の中で、ブロッキングが起こる原因を教えてもらいたい。

 【解決方法】
ブロッキングが発生する原因は主にインキに起因する事が多いと言われています。インキの盛りが厚かったり、インキの乾燥が遅かったり、といったことがあります。こうした場合は、デリバリ部分で静電気を除去して紙と紙との接触部分を少なくしたり、インキの盛りを減らす代わりに濃度のあるインキを使ったり、ドライヤを多めに入れたりといったことをするのが普通でしょう 。
 用紙メーカーを代えた事によってブロッキングが発生したようですが、これも用紙のコンディションが工場内の温度湿度と合っていないがために発生することも十分考えられます。
 用紙メーカーを代えた時は、いろんなテストするケースが多いようです。
あと、用紙メーカーに問い合わせてその用紙のPH値を調べてもらって対策を立てることも考えなければならないでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)