ベタ部の色ムラが水負けしてしまう(018)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

ベタ部の色ムラが水負けしてしまう(018)

【概要】
UVインキでベタ部の色ムラ水負けのような現象が起ります。100枚の内20~30枚が出たり出なかったりします。ロングランで20,000枚過ぎたあたりから発生します。条件はエッチ液PH5.5,IPA 7%,水温13℃です。

 【解決方法】
この現象は水負けだと思います。UVインキは水負け乳化を起こし易いインキです。印刷時は、湿し水量を出来る限り少なくする事が大切です。
 湿し水のPH5.5は適切です。
IPAは5%以内に押えたいものです。IPAはインキ乳化を進める働きがあります。
 湿し水温度は7℃~10℃くらいにしてみて下さい。これでも同様の問題が発生する場合はインキを他のメーカーに変えてみるのも一つの方法です。エッチ液とインキのタイプが合わない事もああるからです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)