ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

【概要】
ティンパンペーパーとはどういうものか教えて下さい。また,I.C.P,スフェアコート,ネル布についても教えてください。

 【解決方法】
ティンパンペーパーとは送り胴の汚れを防止するもので,印刷面の接触面積を少なくするため,ペーパーの表面に細かい粒子を敷き詰めたサンドペーパーのようなものです。これを送り胴に貼り付けて使用します。

・I.C.P:篠田商事の製品名で,ティンパンペーパーと同様に細かいガラス球をペーパーまたはフィルムに敷き詰めたものです。
・スフェアコート:3M社の製品名です。片面印刷後の上り面印刷時に先刷面が触れる圧胴に使用し圧胴へのインキ,裏移りを防止します。ゴムの表面に細かいガラスビーズを敷き詰めたもので圧胴に巻いて使用するブランケットです。活版印刷で主に使用されます。
・ネル布:ネル布の表面の起毛により接触面積を少なくし,インキの付着を防止するものです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)