UV印刷に伴うローラの変更(086)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:UV印刷

 

UV印刷に伴うローラの変更(086)

【概要】
 平版印刷技術の本では,水着けローラのゴム硬度は15~20°,呼出しは25°程度と記されていますが,UVインキ使用時も同じ硬度のローラーを使用してよいのですか?
また,インキ練りローラーの硬度もUVインキ使用時ではどうなのか教えて下さい

【解決方法】
UVインキやその溶剤などは,一般のオフセットインキとは組成が異なり,ゴムローラーやブランケットを膨潤させてしまいます。これを防ぐには,ローラー硬度を変えるのではなく,ローラの材質をゴム系のものから樹脂系のものに変え,発熱の少ないものにする必要があります。もし,UVインキ使用の頻度が多いようなら,UVインキ印刷用ローラに変えた方が良いでしょう。尚,価格は通常のものに比べ1.5倍くらいです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)