無線綴じ本の小口に凹凸ができますが、どうしてでしょう?

掲載日:2014年8月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:後加工

Q:無線綴じ本の小口に凹凸ができますが、どうしてでしょう?

A:無線綴じの本ですから、製本してから三方断ちします。三方断ちした直後は当然に小口部は揃っています。しかし、その後の保管の仕方によっては、少々波打つこともありえます。原因は、湿度の具合によることが考えられます。
 印刷工場では、用紙のゆがみを防ぐために常に、湿度を55~60%前後に保っています。それは、用紙が55~60%前後の水分を含んでいるため、それよりも少なくなると用紙は縮み、多くなると広がります。
 本の保管も、湿度の変化が大きい情況におかないことが大切でしょう。
用紙がゆがむ方向は、目に平行に広がりが大きく、目の方向には広がりが小さいです。したがって、マニュアル本は小口に平行に目が走っていますから小口部分が波打ちが大きく、天地方向は少なくなります。

 

(2001年11月26日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)