ページ物印刷物企画[企画] 1. ページ物

掲載日:2014年9月18日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

アナログ博物館:ページ物印刷物企画 [企画]

 

1. ページ物

一般的に「本」のような印刷物はページ物と呼ばれ,その内容・目的・形態によってさまざまに分類されています。

企業企画物
  PR誌,社内誌 
 
社内営業
 
  マニュアル,取説
  カタログ,パンフレット
商業出版物
  雑誌
  ムック
  書籍

さて,これらのページ物を製作するには,さまざまな工程がありますが,一般的には次のような流れになります。

(1)企画:どんな内容で,誰に対して,いつ,どのように,といった出版計画全体を決める作業。

(2)編集:企画方針にしたがって,取材・原稿依頼・執筆・写真収集・原稿整理・組版指定など印刷物に対する内容づくりのための諸作業。

(3)レイアウト・デザイン:誌面を構成する文字と写真(イラスト)の配置を決め,表紙から扉・奥付までの全体の流れを作る。

(4)文字組版:決められた文字組の指定(組版総括指定)にしたがい,組版作業をする。

(5)校正:組版作業を終えた文字は,文字校正(初校・再校・著者校・責了など)を行ない,誤字・脱字等をチェックする。また写真・イラストは色分解の後に色校正が行われる。

(6)フィルムと出力する場合は1色ものでは青焼き校正,4色(多色)ものでは刷りを校正し,最終チェックをする。

(7)刷版・印刷:校了となったフィルムを印刷用の版に焼き付ける(オフセット)か,校了データから直接CTPで刷版の出力をして,印刷機に取り付け,印刷する。

(8)製本・加工:刷り終った(刷了)印刷用紙(刷本)をページ順になるように折り,重ね合せて表紙を取り付け,指定の大きさに断裁,仕上げる。

ページ物を製作する場合の基本にして最大の作業は,本の「内容と費用」を決めることです。内容と費用の関係は表裏一体のものですが,内容先行型か費用先行型かはケースバイケースで企画途中でもしばしば変更があるものです。しかし実際に製作にかかって,支払うべき費用が発生してから変更するよりも,なるべく前段階で十分な検討を行ったほうが,最終的には速く安く印刷物を作ることがが出来ます。

 

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)