印刷会社の設備投資のトレンドは

掲載日:2015年10月15日

JAGAT「印刷産業経営動向調査2015」が発行されたが、印刷会社の設備投資動向を見ると景気のゆるやかな回復と政府の各種民間投資活性施策などにより、設備投資意欲は改善傾向にある。

設備投資対象として目立つのはUV印刷機とハイエンドデジタル印刷機である。投資の重点領域としては人材、デザイン、後加工、Webが目立つ。JAGAT info10月号では、「印刷産業経営動向調査2015」の設備投資編として、その概要を紹介している。印刷会社の投資のトレンドを見ることができるので、本誌でご覧になり、詳細については「印刷産業経営動向調査2015」で確認いただければと思う。

また、JAGAT info10月号では、印刷会社として蓄積してきたノウハウを生かしつつ、市場創出にチャレンジする企業にスポットを当てて紹介している。

印刷市場が成長していた時とは市場環境が変化して、営業の方法は戦略の重要性が高まり、さまざまな工夫も必要になっている。さらに実質的に紙の市場が縮小しているわけであるから、印刷物を生かせる新たな市場を創出したり、紙以外の市場にも挑んだりして、そこで相乗効果を狙ったりする。あるいは他社が進出しにくいようなニッチ市場を確保するなどの取り組みが必要になる。そうしない限り、従来の印刷物市場での競争は激しさを増すばかりである。これらは印刷経営者にとっては共通認識であろうが、実際には「言うは易く行うは難し」で、印刷会社に限らず新しい取り組みがすぐに成果に結び付くことは少ない。

しかし、動かずにいるだけで厳しい状況をやり過ごせるわけではなく、新たな取り組みが必要になる。10月号では果敢にチャレンジする印刷の姿をレポートする。

そのほか、9月に開催されたIGAS2015関連のレポートを3本と、経営者インタビューは大手電機メーカーから転身し、印刷ビジネスの可能性を広げようとチャレンジする木元省美堂代表取締役社長の木元哲也氏にご登場いただいた。

(JAGAT info編集担当 小野寺仁志)

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