印刷会社の設備投資意欲は高い

掲載日:2018年9月13日

JAGATの会員企業を対象とした、2017年度の印刷産業経営動向調査がまとまった。JAGAT info 9月号では、設備投資の状況を報告する記事を掲載している。

印刷会社の設備投資意欲(2018年4月~2019年3月)は、前年同様に高く8割強の企業が前期同等以上の設備投資を予定している。特に「前期より大幅に増やす」という回答は過去10年で最高だった前年の10.6%を上回り11.1%となった。「前期よりやや増やす」の回答も30.6%で前年を6.2ポイント上回った。
回答企業から人手不足や従業員の高齢化に対応する自動化、省力化のための設備導入といったコメントが見られた。IGAS2018でもSmart Factory化に向けた自動化や省力化などのソリューション提案が注目を集めていたようだが、この問題はまさに喫緊の課題として浮上しているようだ。

同調査では印刷設備の保有状況、導入状況について、枚葉オフセット印刷機、オフセット輪転機、デジタル印刷機とそれぞれに調査している。その中からここではデジタル印刷機の状況を見ると、1社当たりの保有台数は2.7台となっている。カラー機の比率はハイエンド機が3年連続で2割を超え、満足度も高く、少しずつ存在感が高まっているようだ。一方、モノクロ機はミドルクラスが59.7%と4年連続で5割超えとなっており、生産機として一定の評価が定着しつつあるのではないだろうか。

このほか強化したい工程や縮小したい工程、オフセット枚葉機の取得・廃棄実績と予定などの調査も掲載している。

さらに詳細な調査結果をご要望の方は、9月発行予定の『JAGAT印刷産業経営動向調査2018』をお求めください。

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