印刷会社がマーケティングを強化するには人材が重要である。実務経験が豊富な中途人材を採用するのも一つではあるが、マーケティングの仕事を希望し、印刷会社を志望する若手人材も増えている。
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「JAGAT大会」カテゴリーアーカイブ
JAGAT大会2021とpage2022でマーケティング理論を実践へ
今年度の「JAGAT大会2021」は2021年11月25日にオンラインで開催する。
より多くの印刷およびメディア関連事業に携わる皆さまに弊会コンテンツを提供するべく、広く一般の方々にもご参加いただけるオンラインイベントとした。JAGAT会員企業様及び印刷総合研究会会員様は無料で聴講可能です。 https://www.jagat.or.jp/jagat_convention2021
先進事例を自社に置き換えて考える
JAGAT大会2021オンラインでは「page2017」の基調講演に登壇したロン・ジェイコブス氏の「afterコロナを見据えた印刷業界」をテーマにした基調講演と、その講演内容についてのディスカッションをするという構成である。今回特にディスカッションに重きを置くべく、講演部分を2つに分け、それぞれに解説とディスカッションを加えて2部構成としている。アメリカの事例を聞いてふーん、で終わるのではなく、解説とディスカッションを経て、自社に置き換えて考えるきっかけにしていただきたいという想いから構成を変更した。
そして考えて終わりではなく、行動に繋げていただくべく、page2022(2022年2月2日~4日@サンシャインシティ)でも様々な企画を用意した。まず展示会場に「デジタルマーケティングサービスゾーン(仮称)」を設置する。ここではデジタルマーケティング関連サービスを展開する企業を広く集めるだけでなく、マーケティングを市場の創出、顧客の創造と捉えて、幅広い業種から様々な製品、サービスを集める予定だ。
印刷関連企業の新たなチャレンジをサポート
また今回のpage2022においては、貴社の製品・サービスなどの紹介動画コンテンツを配信しその動画の視聴者情報(リスト)を得ることが出来る動画配信プランもご用意している。このプランに、テーブルブース出展を組み合わせたセットプランを設定した。テーブルブースは、通常の出展小間とは異なり、カウンター形式のミニブースであるが、ブース説明員の人員を最小限に抑えることができる。リーズナブルな出展料金と合わせて、新規の出展企業にとっては最適な出展プランである。
JAGAT大会で学びpageで行動に
マーケティングは概念だけを学んでもあまり効果は無く、実務での試行錯誤が必須である。敏腕マーケターであればあるほどトライアンドエラー、そして「テストマーケティング」を繰り返し、最適解を見つけ出す。これまでのJAGAT大会は企業トップにご参加いただくことが多かったが、今回は無料でオンライン視聴が可能となるので、ぜひ社歴の若い方にもご視聴を促していただきたい。そして新規事業開発のようなチャレンジのきっかけと、それを実行に移すテストマーケティングの場を与えていただきたいと思う。コロナ化を乗り越えつつある今だからこそ、若い力の新たな発想や行動力に期待しても良いのではないか。
(CS部 堀雄亮)
JAGAT大会2021
【11/25開催JAGAT大会2021】印刷業が取り組む顧客のマーケティング活動支援へのヒント
JAGAT大会2021は、より多くの印刷およびメディア関連事業に携わる皆さまに弊会コンテンツを提供するべく、広く一般の方々にもご参加いただけるオンラインイベントとして開催いたします。
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生活者のデジタルシフトに対応するDM
10月26日に実施した印刷総合研究会「実践!デジタル×紙×マーケティング」では、コロナ禍でのDMへの影響やパーソナライズ化や デジタルマーケティングとの連携 が進むDMの現状についてトッパン・フォームズ(株)の今井尋氏にお話しを伺った。
続きを読むJAGAT大会2021で「今こそ、マーケティング」を
11月25日(木)14時よりオンラインで開催するJAGAT大会2021ではぜひ「今こそ、マーケティング」を考え直すきっかけにしていただきたい。
JAGAT大会は前回2020に続きオンラインでの開催とさせていただく。新型コロナウイルス感染状況は減少傾向にあり、リアルイベントの開催制限も緩和され、リアル会場でのセミナー開催も徐々に行われつつある。しかしJAGAT大会は2019年まで東京・椿山荘での開催であり、セミナー後には懇親会も実施していたが、まだ大人数での飲食を伴う会食を行うにはリスクが高すぎることもあり、見送ることとした。JAGAT会員企業様及び印刷総合研究会会員様は参加費無料とさせていただくので、ぜひご視聴いただきたい。
5年前と今で変わるもの変わらないもの
さて、今回のJAGAT大会2021で基調講演をいただくロン・ジェイコブス氏には、今から約5年前の「page2017」で登壇いただいている。当時の講演録を紐解くと、印象的な言葉がある。
「マーケティングは今まで私たちが考え、運用してきたものとはやり方が変わってきている。顧客、様々なブランドが、それぞれがより効果的に、より意味のあるコミュニケーションをするためにはどのようにすべきかを学ぶ必要がある。」
この考え方は今も変わらず、 5年経った今もテクノロジーは進化を止めていない。 常に変化の真っ只中であり、顧客とのコミュニケーションを行うにはどうすべきかは常に考える必要があるだろう。もう一つ、氏の言葉をご紹介する。
「現在の市場において、主役はカスタマーである。もはや企業が主体で動ける時代ではなくなった。」
この概念は現在はより一層鮮明になっているものと思われる。その一方で5年前と全く異なる点が2つある。1つはコロナ禍という経験、もう一つは世代が進み、2017年当時まだ大学生であったZ世代 (1990年代後半以降生まれ、センテニアル世代)が社会人になり、消費の中心になってきたことである。 Z世代は前世代となるY世代(ミレニアル世代、2000年代に成人を迎える)よりもデジタルネイティブでネットリテラシーが高く、 マスメディア離れが進んでいる。ジェイコブス氏も当然現在の状況をキャッチアップしており、 今回のテーマは 「アフターコロナを見据えた印刷業界」とした。
コロナによる断絶を乗り越えつつある今だからこそ
ジェイコブス氏が基調講演を行ったpage2017のテーマは「ビジネスを創る~市場の創出」であった。 マーケティングとはすなわち市場を創ることに他ならず、そしてこうしたマーケティングの必要性を印刷会社の皆様に啓蒙すべく 「デジタル×紙×マーケティング」のスローガンを掲げるきっかけとなったのがこのpage2017の基調講演であった。 5年前を振り返るのではなく、様々な5年間の経験を踏まえ、さらにコロナによる断絶を乗り越えつつある今、 学ぶべきテーマとしてJAGAT大会2021は「今こそ、マーケティング」とした。最後にもう一つ引用する。
「 今起きていることと、これから起きることを考えれば、古き良きものこそ人々の支えになる。」
これはジェイコブス氏ではなく、ある映画の1セリフだが、氏の講演の中にその映画シリーズの引用があるので、加えさせていただいた。マーケティングの概念、考え方は何十年も前から存在するものである。原点に立ち返り、今さらではなく「今こそ、マーケティング」という想いを持って視聴いただければ幸いである。
(CS部 堀雄亮)
JAGAT大会2021へのご参加はこちらをどうぞ。
印刷業界の未来をリセットする~page2021オンライン クロージングセッション~
page2021 Onlineは2月28日に閉幕するが、締めくくりとなるオンラインカンファレンス・クロージングセッションでは、花井秀勝氏を迎え、with/afterコロナ時代におけるマーケティングの考え方を突き詰め、印刷会社業がそれをどう捉え、ビジネスを展開していくべきかについて未来予想をする。
花井氏が会長を務めるフュージョンは、JAGATが標榜する“デジタル×紙×マーケティング”を最も早くから実践する会社の一つである。 もともと花井氏はエリアマーケティングの専門家でもあるが、さまざまなマーケティングデータを分析、駆使し、紙の長所と組み合わせたチラシやDMなどで大きな成果を上げた実績を多数持っている。 その知見、事例を広く紹介すべくJUMP(JAGAT地域大会)でも各地で講演を依頼した。
花井氏は「世の中のデジタルシフトが進む中で、重要になってくるのがマーケティング情報と印刷をどのように連携させるかである。また、DMA(米国ダイレクトマーケティング協会)の調査によればマーケターの半数以上はキャンペーンに3つ以上のチャンネルを使っており、まさにペーパーメディアとデジタルメディアの融合が進んでいる」と前提を示した上で、紙(DM)が持つコミュニケーション力を「五感に訴える」「ストーリー説得力」「パーソナライズ最適性」とし、強力な「行動喚起メディア」であると解説。 実際に、マーケティングデータにより対象顧客の属性分析をした結果をもとにした、運転席を実物大で見せるカタログで成功した車販売DMや、おせち料理を原寸大で掲載したチラシで販売数を飛躍的に伸ばした例。大学の受験者数を拡大するために展開したクロスメディア戦略など、実例を数多く示し、参加者からは「目からウロコ」とばかり大好評を得た。
昨年、JAGATでは“コロナ禍で印刷ビジネスはどう変わるか”をテーマに座談会を実施したが(『テレワーク時代の印刷ビジネス読本』参照)、その席上で花井氏は、印刷ビジネスの変化について3つのポイントを指摘している。
1つは「デジタルマーケティングの利活用」で、ソーシャルディスタンスが叫ばれる今、例えば無料で公開されている人流データを分析し顧客のマーケティング活動を支援できれば印刷ビジネスは大きく発展できる。
2つ目は「セールスプロモーションの再定義」で、従来はとにかく人を集めればよかったが、今は密になっては困るので人を呼んだあとのタッチポイントをどこに置くか、また、地域ごとに同じプロモーションをかけて良いのだろうか、ということを考えなければならない。
3つ目は「印刷会社はもっとネットワーク化していく必要がある」ということ。世の中のエリア(ミクロ)マーケティングに対応して、物流・納期の短縮化や感染対策も含め、これまで以上の印刷会社は連携を深めなければならない。
花井氏には、2月26日にpage2021 Onlineのクロージングセッション「コロナ後の印刷業界を占い“未来をどのようにリセットするか?”考える」に登壇いただく。 テーマに“リセット・ザ・フーチャー”を掲げたpage2021の掉尾を飾るにふさわしく、afterコロナのマーケティング視点で捉えた印刷業が未来をどのようにリセットすべきかについて、上記3つのポイントに関する具体的な話や、多くの示唆が得られるものとご期待いただきたい。
(JAGAT CS部 橋本和弥)
【関連情報】
・page2021 Online(2/8~2/28)
→入場登録(無料)はこちら
・【C9】クロージングセッション(2月26日(金) 14:00~15:30)
「コロナ後の印刷業界を占い“未来をどのようにリセットするか?”考える」
With/afterコロナ社会で顧客とつながる場を深める
コロナ禍での顧客とのつながりは、購買につながる行動の変化を踏まえたサービス動線の再構築がポイントとなりそうだ。
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JAGAT大会2020はオンラインで開催中!!
例年、椿山荘で開催してきたJAGAT大会。今年はオンライン開催なので全国どこからも参加できる。with/afterコロナ時代の経営戦略について、新規採用戦略について、そしてマーケティング戦略について、各種の最新調査研究から解説する。
顧客とつながる時代のマーケティング~JAGAT大会2020オンライン開幕
生活者の消費行動が大きく変わりつつあるなか、企業は顧客とどのようなコミュニケーションを取るべきであろうか。(株)顧客時間 共同CEO取締役 奥谷孝司氏にお話しを伺った。
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