経営・管理者」カテゴリーアーカイブ

第35期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール 講師陣

印刷業界をはじめ各専門分野で活躍中の講師が担当します。

  【講師】 順不同(敬称略)

(株)story I  代表取締役
猪俣 恭子

webinomatasan大学卒財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチ                  
国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー

銀行で営業店勤務後、本部で行内研修の企画運営・講師兼人材育成業務を担当する。退職後、家業の印刷会社で営業、制作、工程管理に携わる。その間スクールで印刷・製版業界向け講師、およびDTPエキスパート認証資格試験合格対策講座の講師を担当する。特に印刷会社勤務時代は、現場で人を育てることの難しさを実感し、その後、コーチングを学び現場で実践しながら、本当の意味で人を育てるということを学ぶ。
現在は、コーチ・キャリアカウンセラー・講師として、JAGATをはじめ、数々の企業研修を担当し活躍中。
著書に「女性のためのリーダーシップ術」(幻冬舎/2014年刊)。
【担当講座】
*経営者のためのリーダーシップ術


(株)アサプリホールディングス 代表取締役社長
松岡 祐司

matsuokasan.jpgアサプリホールディングス 代表取締役社長。従来の社風・独自性を尊重する「和の心を重んじた日本式M&A」により地域密着型の印刷会社3社他による企業グループを形成。
「グループ全社員の幸せを追求するとともに、地域・社会の進歩発展に貢献する」を一番の経営理念とし、付加価値を確保し社員を守るために会社の数字をすべて「見える化」し、毎日、夕方6時に全社員の携帯電話に日時決算のメール送信している。
【担当講座】
*経営理念を軸とした経営実践 


(公社)日本印刷技術協会 研究調査部 部長 シニア・リサーチャー
藤井 建人                       

1995 年から出版流通グループで経営企画に従事。経営陣への助言業務、事業・経営計画策定、 経営分析、 事業・企業評価、M&Aなどに携わる。2003年中小企業診断士(現在休止)。2003 年から(社)日本印刷技術協会へ。主宰のプリンティング・マーケティング研究会を中心に活動。著書・共著に『印刷産業経営動向調査 2006 ~ 2010』『印刷白書 2008 ~ 2010』ほか。2009 年から全印工連「業態変革推進企画室」委員、2010 年から全印工連「産業戦略デザイン室」委員など。
【担当講座】
*社会変革と印刷業の問題・課題


イズ・アソシエイツ 代表取締役/一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 代表理事
岩本 俊幸

平成3年、東京都港区新橋にて広告制作会社の経営を開始。主な取引先は、メーカー、商社、人材派遣会社、保険・金融業、政府外郭団体から通販、店舗ビジネスまで幅広く取り扱ってきている。SMBCコンサルティング、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほ総合研究所、百五経済研究所、浜銀総合研究所、ダイヤモンド社など講演実績多数。著書『確実に販売につなげる驚きのレスポンス広告作成術』(同文舘出版/2010)、『この1冊ですべてわかる販促手法の基本』(日本実業出版社/2011)、『お店の売上を倍増したいならお金をかけずにアイデアで勝負する』(監修、商業界/2014)、『社員をホンキにさせるブランド構築法』(共著、同文舘出版/2015)、『BtoBマーケティング&セールス大全』(同文舘出版/2016)をはじめ、『月刊商業界』の連載、『販促会議』など執筆多数。
【担当講座】
*経営方針、ビジョン、自社ブランド策定演習について


水上印刷(株) 取締役生産本部長
松崎 良樹

1968年愛媛県生まれ。1987年4月に水上印刷(株)入社。枚葉オフセット印刷のオペレーター任務に就き、水上印刷における印刷技術のコアであるテストチャートの印刷などに携わる。その後、現場の経験を生かし印刷及び加工部門の管理や生産管理、品質管理を担当。現在は印刷物の製造を行う多摩工場と、印刷物に関連する様々なサービスを行うロジスティクスセンターを含めた生産本部全体の管理を行う。
【担当講座】
*4S活動と改善事例の紹介、工場見学


凸版印刷(株)法務本部 知的財産部 部長
澤竹 正光

1991年3月東洋大学法学部卒、同年4月凸版印刷(株)総務部入社。KANBUsawatake2
2003年8月法務本部コンプライアンス部、2013年4月法務本部知的財産部に異動、現在に至る。
主な担当業務としては、コンプライアンス部ではコンプライアンス教育(行動指針の周知徹底)、規制法(独禁法、下請法、外為法等)対応、株主総会運営、全社リスクマネジメントなど。知的財産部では、国内特許及び海外特許権利化戦略の策定、特許・意匠・商標等の知的財産の権利化手続き及び管理など。
【担当講座】
*経営法務とコンプライアンス


(株)シー・レップ 代表取締役社長兼CCG代表
北田 浩之

KANBUkitada11932年創業の株式会社邦南堂(製本業)の3代目。
1990年印刷会社㈱ホーナンドーを独立起業、以後デザイン制作会社、ウェブ制作会社、イベント運営会社を順次設立、それぞれ独立採算によるグループ経営を特徴とする。
2007年、印刷メディアを核にしながら、『マーケット特化による販促創造・支援企業』を経営ビジョンに、得意先企業の認知・集客・販促の課題解決企業として事業を拡大。
【担当講座】
*経営革新のための戦略立案と実践
【受講者の方へのメッセージ】
本講座を受講することで、まずは自分にとって明日からはじめられる「経営」とは何かを見つけてほしい。実績が一つできれば、それが自信となり、次へとつなっがていく。
経営はすべて相関しているので、走りはじめたら、勝手に課題が舞い込み解決を迫られる内容には事欠かない。その時に、この講座で学んだことを思い出し、ノートを見直し、もう一歩前に出る決意をする。その努力と結果が素晴らしい経営者を創っていく。そんな、経営者の基盤をつくる研修となることを期待している。


(株)サンエー印刷 常務執行役員/研究開発部長
吉川 昭二

yoshikawa.jpg1957年東京生まれ。明治大学を卒業後、株式会社文祥堂入社、株式会社文祥堂印刷取締役を経て株式会社サンエー印刷入社。印刷会社に35年余勤務しプリプレス~印刷の品質管理やISO運用、製造工程の管理を行う。
JAGAT専任講師として、セミナーや全国印刷会社の企業診断・指導に携わり、分かりやすく歯切れのよい解説により、セミナー等では毎回好評を博している。また業界誌にも執筆を続けている。。
【担当講座】
*工場管理のポイント


(公社)日本印刷技術協会 研究調査部 
花房 賢

2351992 年に(社)日本印刷技術協会入職。研究調査部に所属、テキスト&グラフィックス研究会にて主にカラーマネジメントを担当。
2002 年より印刷業界における EDI/CIM の実現を睨んだ MIS に関する提言をすべく調査を行い、2006 年からJDF/EC 研究会を担当する。
2009 年より標準原価を活用した利益管理システムの啓蒙活動および導入の支援を行っている。
研究調査部 シニアリサーチャーを経て、2012年 教育コンサルティング部 部長となる。
【担当講座】
*見える化による原価管理と運用ポイント、自社原価算出演習


大東印刷工業(株) 代表取締役社長
佐竹 一郎

2361987年 大東印刷工業入社。営業職を兼務で89年DTP導入・立ち上げ。93年専務取締役。97年CTP導入によってプリプレスのデジタル化を完成。98年代表取締役専務。自社開発のERPによる業務管理システムを導入し「生産工程の見える化」に着手。03年ERPを進化させたMISによる「全業務情報の見える化」の成果で05年~08年まで約10%の経常利益率を得る。05年代表取締役社長就任。2012年完成の「東京スカイツリー」の真下で都市型印刷業の新たな業態を探求中。
【担当講座】
*徹底した見える化(数値化)による経営管理


(株)ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役
田中 信一

(社)日本経営士会認定 経営士
(社)全日本能率連盟認定 マスター・マネジメント・コンサルタント
ハーマンモデル認定ファシリテータ

tanaka1956年2月福井県生まれ。専修大学経済学部卒業。印刷会社就職後、1989年株式会社ビジネスコミュニケーション研究所を設立し代表取締役に就任。
印刷産業を中心に全国で講演、営業関係研修、コンサルティングを行っている。指導内容として「営業活動支援コンサルティング」「中・長期経営計画および年度経営計画の策定・実施コンサルティング」「営業管理職再生講座」「プロジェクト管理術」「営業革新」「業態変革」など多数。
著書として『消費・商品トレンド93-94』船井総合研究所(共著)、「こころときめく営業楽(学)1,2」「創注営業 実践バイブル」他がある。
【担当講座】
*営業戦略の策定
*顧客戦略の進め方
*競争優位の創り方


知識融合化法認定法人 フュージョン(株) 代表取締役会長 
花井 秀勝

札幌市立大学経営審議委員
一般社団法人日本ダイレクトメール協会理事
札幌市IT普及推進振興協議会副理事長

AMAマーケティングスクール(USA)応用研究科修了後、北海道大学工学部勤務、札幌凸版印刷(株)入社。デパート流通業メーカーなどの販売促進を手がける一方エリアマーケティングのノウハウを利活用して、これまで細分化エリア分析システム、RFM顧客管理システム等様々なシステム研究提案開発を手掛ける。1991年には知識融合化法の適用による全国初の企画・コンサルティング・情報サービス・マーケティング会社フュージョン(株)を設立、代表取締役社長に就任、中小企業のマーケティングに関する販売促進コンサルティング等を推進。主に日本郵便・商工会議所・商工会・印刷組合等で500回以上講演する 通産省北海道局産業クラスター委員 札幌市IT経営戦略アドバイザリー委員などを務めた。
【著書】
「中小印刷業のためのマーケティング実戦集」 共著
「印刷会社のための企画書」 共著
「エリアマーケティング支援システム」全4巻 共著
「変わる印刷業」 共著
【担当講座】
*タイレクトマーケティングと印刷業の経営戦略


バリューマシーンインターナショナル 代表取締役社長
河島 弘司

広告代理店にて地域ブランディング、新商品マーケティングを手掛ける。その後次世代のマーケティングを実現する戦略ツールとしてPOD技術の可能性に魅せられ、創成期からPODメーカー、ベンダー、印刷系ITベンチャーにて商材開発、マーケティング、企画営業に従事。 2003年にコンサルティングファーム、(株)バリューマシーンインターナショナルを立ち上げ、代表取締役に就任。「価値伝達マネジメント(VCM)」メソッドを開発し、印刷会社を中心としたメディア関連企業の収益拡大、営業プロセス改善を支援し、大きな成果を上げている。セミナー、講演実績は年間100件以上。2009年にはメディア業界に特化した人材育成機関 社団法人ひらめき実践塾(IPJ)を立ち上げ、現在に至る。クロスメディアソリューション研究会主宰、NLP神経言語プログラミングプラクティショナー。
【担当講座】
*印刷会社の”新ビジネス”開発


加藤製本 代表取締役
加藤 隆之

1967年生まれ、早大卒業後に産経新聞入社、甲府支局にて金丸信・元副総理やオウム真理教 の取材を担当した後、本社整理部にて紙面の編集を担当し、主に社会面、1面の編集や阪神 淡路大震災、地下鉄サリン事件などの号外を作成し、新聞組版のオペレーションを製作オペレータ の後ろで見ているうちに自然と覚え、取材から編集、組版までのスキルを習得する。その後、社会部 にて医療、教育など生活に関する幅広い分野の取材をする傍ら料理のエッセイも担当。平成10年に 加藤製本に入社。日本文学振興会理事、新潮文芸振興会理事なども務める。
【担当講座】
*製本・後加工、未来への視点


(株)GIMS コンサルタント・中小企業診断士
寳積 昌彦

gimshouzumi2.jpg大学卒業後ハマダ印刷機械株式会社入社。各種印刷機、CTP等関連機器等多岐にわたる機械の営業担当を経て、営業管理・推進業務を担当。市場調査や製品開発企画とプロモーション、仕入商品・部材
の調達管理や販売・製造台数の予測などの業務に従事。その後、グラビア印刷会社朋和産業株式会社に入社し大手コンビニエンスチェーン、大手カフェチェーンの軟包材の営業を担当。
その後、中小企業診断士として独立し現在に至る。
【担当講座】
*財務諸表の見方と管理会計を理解する


(株)マルワ 代表取締役
鳥原 久資

1958年 名古屋市生まれ 愛知教育大学卒業後 小学校、中学校教諭として8年間勤務KANBUtorihara2
1989年株式会社丸和印刷入社 
1998年代表取締役社長就任
■ 公 職 
平成15年度   名古屋商工会議所若鯱会代表幹事
平成14年・15年度 愛知県印刷工業組合青年部会長
平成20年度~ 愛知県印刷工業組合副理事長
平成20年度~23年度  全国印刷工業組合業態変革推進委員
平成24年度~     全国印刷工業組合産業戦略デザイン室委員
■ 講演実績
中部経済産業局、名古屋市 名古屋商工会議所、日本規格協会 中小企業大学校東京校、横浜市、中小企業家同友会、税理士会 他 
■ 教育現場の経験を生かしたユニークな社員教育は他社からも大きな評価を得ており講演依頼が多い。また積極的な環境活動、CSR活動は地元の行政、商工会議所に認知され、外部から多くの見学者も訪れている。
【担当講座】
*社員が輝く人材育成
【受講者の方へのメッセージ】
同じ後継社長として私が歩んできたこと、実践してきた事を包み隠さずお話したいと思っています。試行錯誤で積み上げてきた社員教育は必ず大きな土産になると思います。そして何よりも元気と希望を提供できると思っています。お楽しみに・・・。


(公社)日本印刷技術協会 専務理事
郡司 秀明

21979年千葉大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社入社。主として画像技術を担当し、デジタル技術の発展に注力する。MD研究会のマスター、JPC副理事長、DTPエキスパート認証委員会副委員長、電塾本部運営委員を努める。2006年より公益社団法人 日本印刷技術協会 研究調査部部長。2015年より現職。
【担当講座】
*最新技術動向から見たこれからの印刷経営
 

日常の営業活動から考える印刷業の顧客戦略

「見積もりで負けても受注できる!」は不可能か?

印刷業の売り上げアップや業績アップの方法は様々だ。その中での営業マンの役割は大きい。多くの場合、顧客が発注する印刷物の仕様が決まり依頼されるのは見積りだ。多くの他社の競争見積りとなり、勝てば受注となる。勝つことは安いことだ。「見積もりで負けても受注できる!」 は、夢みたいな話だ。JAGATでのマーケティングや営業分野の田中信一講師の講座では、様々な角度から印刷業の日々の営業活動を顧客視点で見直し、顧客が相談したくなる営業や会社へ変革する取り組みについての提案、解説する講座がある。12月開催の「今日からできる!『提案営業』の進め方」では、印刷営業の“日々のお客様との接点の多さ”を活かして、顧客から何かと相談を持ちかけられる関係性をさらに強化し、困りごとを知り、解決策を持ちかけ、少しずつ需要を創りだすという提案営業の手法や事例解説を中心に行われる。印刷業の日々の活動の中での可能性が感じられる。キーワードは、「顧客が頼みたくなる!」である。この言葉は曖昧であるが可能性を秘めている。マーケティングと言えば、最新の手法や大がかりな業態変革などを思い浮かべるもこともあるが、日々の営業活動の改善で機会を捉えて業績UPに繋げ経営革新へ向かうことも現場視点で効果的なアプローチだ。

今さら聞けないマーケティングとセリングの違いから考える営業活動

一口に営業活動といっても、組織と個人、提案、売り込み、問題解決など様々な側面がある。営業はセールスである。印刷営業はセリング(売り込み)の概念で価値が発揮できるのであろうか。日本ではマーケティングとセリングとを混同していることが非常に多いようだ。マーケティングとは、企業にとって市場創造のため総合的活動である。顧客視点で売れるものを作り、売れるしくみをつくる一連の活動だ。セリングとは売り手が、お客様を説得し、納得させて、購入させる技術と言える。コミュニケーションを通じて発注を検討している顧客に対してクロージングをするというマーケティング活動の一部と言える。 営業活動は、マーケティングでの顧客接点としての最前線にあたる。マーケティング活動推進のポイントは組織力だ。営業は、経営者、印刷の製造現場とも連携して顧客とのコミュニケーターとしてリーダーシップ発揮するポジションだ。顧客との接点の中で、顧客視点、競合視点、自社視点のいわゆる3Cと顧客の選択、製品の差別化、経営資源の集中化である3Sの見方で「何をやらなければならないか」を決め、マーケティング活動を導くのだ。

組織力を活かす人材、営業におけるリーダー育成

マーケティング活動推進は、組織力が重要で営業活動でのリーダーがキーマンになる。営業活動の改善は厳しい。意識してリーダーシップを発揮しなければならない。企業としては、リーダーシップを持ったリーダーを育成することが肝心だ。リーダー育成は、専門能力に加えリーダーとしての心構えとスキルが必要だ。経営者は、社員の資質を見抜き育てることが重要で信じて託さなければならない。JAGATセミナー「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」や「営業リーダーが創る戦略営業の体制づくりと組織営業の実践手順」では、企業やそのマーケティング活動におけるリーダー育成をサポートする。同じ志を持つ他社の受講者との交流も刺激的で勇気に繋がるかもしれない。

●顧客から選ばれる印刷営業 ~日常の営業活動で差をつけ相談される体制をつくる~
https://page.jagat.or.jp/contents/session/115

●印刷後継者・経営幹部ゼミナール35期(2018年6月開講)
https://www.jagat.or.jp/archives/32915

(CS部古谷)

工場改善におけるリーダーの役割と育成の必要性

印刷工場は、まだまだ改善の余地があり利益に直結する大きな機会がある。JAGAT主催の工場マネージャー養成講座、主幹講師の吉川昭二氏の言葉を借りれば「濡れ雑巾」だ。「まだ、絞れる」のである。改善活動は、日々の業務が忙しくて先延でいつまでも課題が改善できない悪循環が続くことがある。推進するリーダー不在によることがほとんどだ。現場の改善活動においては、リーダーの果たすべき役割が非常に大きい。

経営幹部と工場管理者の絆

工場管理と改善活動は、工場を持つ印刷会社の利益の源泉であり経営戦略上も重要な課題だ。

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その理由としては、

工場管理と改善活動は、工場を持つ印刷会社の利益の源泉であり経営戦略上も重要な課題だ。経営者と工場現場でのリーダーの信頼関係は不可欠なものだ。何故ならば、経営資源である人、モノ、カネが大きく絡むからだ。投資を決断する経営者と管理実行する工場の管理者が固い絆で結ばれていなければ互いの判断を狂わせてしまう。特に改善活動は、日常活動を矯正しなければならないので現場での反発は常である。会社組織としての理解者が重要だ。

そもそもリーダーは必要なのか?

全員が高い同じ意識で、活発化された職場であれば、必要ないかと考えがちだがそれは違う。組織には、目的や目標があり、達成するための統率が必要になる。何かの目的、目標(改善目標など)を達成するための集団が組織だ。別々の思考を持った人間の集まりに、目的、目標を共有化、モチベーションを持続させる必要がある。ハーモニーを奏でるオーケストラの指揮者のようなものだ。リーダーによって、効率も成果も変わってくる。

例えば、リーダーの4つ役割より

リーダーにはどんなことが求められるのであろうか。ベストセラーの7つの習慣の著者であるコヴィー博士はよればリーダーの4つの役割は「方向性を示す」「組織を整える」「エンパワーメントを進める」「模範になる」とある。リーダーとしての行動指針のような事柄だ。

<方向性を示す> 課題に対して組織の出すべき結果(ゴール)を明らかにし、導く。

<組織を整える> リーダーは、チームメンバーが任務を遂行できるように、組織の仕組み、環境を整え、手順を明らかにする。

<エンパワーメントを進める> リーダーは、各メンバーがモチベーションを高く持つために、メンバーに対し、エンパワー(能力を引き出す対応)をする必要がある。

<模範になる> リーダー自身が、チームメンバーから信頼される。表面に見える仕事の能力だけではなく、人格と能力の両方で信頼される必要がある。

濡れ雑巾を絞る、工場改善のリーダーシップ

印刷工場の改善活動への要求は厳しい。濡れ雑巾を「絞る」感じだ。意識して力を入れなければ成果は出ない。意識してリーダーシップを発揮するには、7つの習慣での4つリーダーの役割のようにリーダー像を整理することも効果的だ。工場改善におけるリーダー育成は、専門能力に加えリーダーとしての心構えとスキルが必要だ。経営者は、社員に対してその資質を見抜き育てることが重要で、信じて託すことが肝心だ。リーダーは、役職ではなく、社員一人一人がリーダーシップを発揮することから生まれることが望ましいが、役職がリーダーを育てることもある。JAGATでは、工場マネージャー養成講座を開催しているが、課題に大半は人に関する事柄が。また、成功事例には必ずリーダーが存在する。リーダーが葛藤の中で、改善策を構想し、信念と忍耐力で組織をまとめやり抜くのだ。工場改善はシステムや知識も必要だがリーダーシップがカギを握っている。

「工場マネージャー養成講座第3期(JAGAT主催)」は工場リーダーの皆さんと開講中

工場マネージャー養成講座第3期
利益を生み出す工場改善

詳細はhttps://www.jagat.or.jp/archives/33395をご覧ください。

(CS部古谷)

新しい形のミドルマンとプリンティングコーディネータ

10月4日(水)から第20期プリンティングコーディネータ養成講座が開講した。今回の重点テーマは、「顧客の伝えたい価値を幅広い印刷表現技術で形にする」である。

この講座は、コーディネータという確立された概念や人物を想定したものはない。資格取得するものでもない。印刷ビジネスでは、コーディネートする事柄が、限りなく広く、時代と共に、刻一刻と変化するからだ。コーディネータという言葉の意味は、いろいろな要素を統合したり調整したりして、一つにまとめ上げる人のことである。多様化する顧客の要望に応えるためには、多様な技術とクリエイティブをまとめ上げるコーディネータが不可欠だ。

商業印刷にみるスクリーン印刷

スクリーン印刷は、オフセット印刷に比べ市場規模は小さいが、様々な分野で利用されている。

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その理由としては、

印刷できる材料の種類が豊富で、紙・ガラス・プラスチック・合成樹脂・金属・布など、多くの材料に印刷ができる。版に柔軟性があり、印刷圧が低いので多種な材質(柔らかい/硬い素材、厚い/薄い素材、曲面/凸面/凹面)にも印刷ができる。

インキの種類が豊富で水性・油性・UV硬化型・粉体(金粉、銀粉、パール粉)・機能性インキ(香料、蓄光、ミラー、変色など)などが印刷できる

インキを厚膜に印刷できるので、発色・隠蔽力・耐候性に優れている。

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スクリーン印刷の用途 は、
工業製品(計器類、CD・DVD、電機部品、液晶ディスプレイ、成型物、プリント回路など)、生活用品(玩具、文房具、Tシャツ、各種パッケージ、容器、木工品、ガラス、陶磁器など)、商業関係(ポスター、看板、POP、ディスプレイ、ステッカー、標識など)がある。
規模の大きいものは工業製品で、商業印刷においては、小規模な事業形態がほとんどだ。魅力ある技術力はあっても販売力やマーケティングにおいてビジネスパートナーを欲している。繋げることでビジネスへの可能性を秘めている。

現代のミドルマンとコーディネータ

ミドルマンとは、ポール・ラザースフェルト(1901~1976)という社会学者が提唱した概念だ。「専門家の難しい考えをわかりやすく説明したりイメージ化したりできる人。無数のメディア情報を受け取ってそれを要約し、自分の属する小集団に伝える存在(オピニオンリーダー)もミドルマンと言える。」とある。 スクリーン印刷業を含めた幅広い技術は、クリエイティブと結び付け多種多様な人との関わりによって形となり価値を発揮する。間に立って繋ぐ役目のコミュニケーターが必要だ。現代におけるミドルマンだといえる。従来のミドルマンに加え顧客志向、マーケティング感覚が必要だ。現代のミドルマンは、印刷ビジネスにおけるコーディネータの存在のようだ。

「プリンティングコーディネータ養成講座第20期(JAGAT主催)」は様々な印刷技法、素材、作品、人との出会いの場として10月4日から開講した。

第20期プリンティングコーディネータ養成講座
顧客の伝えたい価値を幅広い印刷表現技術で形にする

詳細はhttps://www.jagat.or.jp/archives/37462をご覧ください。

(CS部古谷)

人の共感と感動を生み出す印刷メディアのコーディネート

従来のオフセット印刷を中心とした製造現場では、5S活動や改善活動の話題が多い。目的はムリ、ムラ、ムダの削減であり、ムダを“無くす”ことで価値が生まれる。一方で、マーケティングの視点では、手間を “無くさない”ことで生まれる付加価値もある。

食べられるインクから生まれる情緒的な価値

食べられるインクが様々な商品となって話題となっている。食べられるインクは可食性食用インクという。食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料として、認可を受けた工場にて製造される。 食べ物の種類や商品により、天然可食性インクと食用可食性インクに分けられる。 印刷方法は下記のようなものがある。

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食用インクの印刷方法

[焼き印(焼き鏝)による刻印]
 お饅頭やドラ焼き、卵焼きなどに焼付けなど

[パッド印刷]
 えび煎餅やクッキーなどへの印刷

[静電スクリーン印刷]
 えび煎餅やクッキーなどへの印刷

[可食シート及び可食フィルムへの印刷]
 ホットケーキやクッキー、キャンディなど素材

[可食プリンターによる印刷]
 和菓子、洋菓子、お餅、ケーキのほか可食シートなど
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個人的に気になった商品では、食べられるインクのペン「フードペン」がある。食用の着色料、揮発性のアルコール成分でできたインクを使っている。果物やパン、菓子など様々な食べ物にメッセージを手軽に書き込むことができる。例えば、ある運動会の朝、朝食の場面で母親が子供にパンの表面に応援メッセージ「がんばれ!」などと書かれていたらどうであろうか。微笑ましい光景だ。ひと手間暇かけることで五感+メッセージによりエモーショナルな(感情、情緒的な)価値が生まれた場面だ。

エモーショナルマーケティングと幅広い印刷技術表現のコーディネートのツボ

エモーショナルマーケティングは、商品・サービスの機能の優位性を伝えるだけではなく、人の感情や共感に訴えて独自性を訴求する考え方だ。コミュニケーションにおいては、合理的な伝達ではなく、手間をかけたコンテンツの提供が人の感情や共感に訴える効果を高める。例えば、2011年3月11日の東日本大震災では、インターネットでのSNSが活躍した。SNSに求めたものは、合理的な情報の共有もあったが、様々なコミュニティー形成による絆があったようだ。一方、大きな話題となった紙メディアがあった。それは、宮城県石巻市の地域紙である石巻日日新聞の壁新聞だ。電気も機材も無い中、手書きの新聞が手間をかけながら発行され続けた。感動を与えたのは、記者や編集者の情熱や思いであったように思える。肝心なことは、何に感動し、心を揺さぶられるかである。現在の印刷加工技術は幅広い。五感に訴える技術は、デジタルもアナログでも進んでいる。技術に溺れることなく使いこなすことが肝心だ。印刷ビジネスおいては、顧客とその顧客、個人とコミュニティーなどの間に立ってコーディネートすることがビジネスチャンスに繋がる。エモーショナルな価値をテーマに幅広い印刷加工技術をコーディネートすることは益々求められそうだ。

プリンティングコーディネータ養成講座第20期(JAGAT主催)は、様々な印刷技法、素材、作品、人との出会いの場。今年もブラシュアップして10月4日から開催する。

第20期プリンティングコーディネータ養成講座
顧客の伝えたい価値を幅広い印刷表現技術で形にする

詳細はhttps://www.jagat.or.jp/archives/37462をご覧ください。

(CS部古谷)