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第2期クロスメディアエキスパート認証第2部試験「与件: 八八食品」

状況設定

わが社

都市圏の中堅商業印刷の会社で,印刷以外にもプロモーションビデオの受注や,Web制作などをしている。子会社にデザイン会社がある。

以前はプリプレス部門でDTP化推進に関わっていたが,今はWebを含めて制作管理の立場で,社内の現場や外注の制作へ仕事を分配して,進行管理をしている。営業担当者の相談相手にもなっている。場合によっては営業担当者とともに顧客のところへ説明に行くこともある。

プロジェクト

この印刷会社の顧客に、うどんチェーン店の「讃岐うどん 八八麺所」(略称はちはちめん)を展開する八八食品株式会社がある。東京都中央区に本社があり、流通センターや業務委託先が地方にもある。
わが社は新規開店に必要な販促物を本部から受注している。また同社のホームページの一部もわが社で手がけたことがある。
「はちはちめん」を担当している営業マンから、今までとは違う新たな方向性を出そうとしているという話を聞いて、何かこのクライアントを手伝えることはないかと相談を受けた。
そこで、八八食品のことを調べ直してみると、ビジネスの根本的な見直しがあることがわかったので、営業と制作の何人かで提案プロジェクトを作り、私がリーダーを務める。

提案時期

社内のプロジェクトで八八食品についてまとめていた時点で、わが社のライバルがWebやケータイ販促での提案をしようとしているという情報が入った。そこで営業に様子を探らせた。
八八食品は真剣に事業見直しをすることで全社的に意気込んでいて、社外からも優れたアイディアを多く得たいと考え、数社でコンペをして事業のプロモーションや業務改善、タイアップなど、かなり柔軟に検討したいようだという。松岡社長はこの件には意欲的で、来月半ばには社長宛にプレゼンをするように要請するようだ。
ということで、社内において1週間のうちにラフな提案書を作成して、コンペに耐えられるよう一度揉んでおかなければならない。まずこのプロジェクトのリーダーをしてきた私が、プレゼンテーション(PowerPointを予定)のための提案の骨格を作成して、社内各所で検討してもらい、ふくらませていかなければならない。

<社外秘>
88プロジェクトメモ 2006.8.27 

八八食品 会社概要

<社名>
八八食品株式会社
<設立>
1997年(平成9年)8月27日
<資本金>
8千万円
<売上>
56億5千万円(2005年)
<従業員>
65名(FC店、アルバイトを除く)
<所在地>
本社 東京都中央区銀座8-14-13
流通センター 香川県高松市浜の町4-18
<役員>
代表取締役 松岡由則 専務取締役 若枝三郎 常務取締役 松岡和江
<業種>
小売業(飲食業)
<事業内容>
うどん店直営/うどん店FC指導/冷凍食品/乾麺販売/ギフト販売
<売上内訳>
店舗:60店 56億円  ネット販売:5千万円

<企業沿革> 1997年 8月 新橋、新宿、池袋に直営店開設
2000年 8月 香川県の製麺所と特約契約 店舗数30店
2002年 3月 ファミリーレストラン実験店舗開設 店舗数45店
2004年 12月 ネット通販に向けて香川県に流通センター設立 店舗数53店
2005年 2月 食品加工センターを埼玉県新座市に設立 店舗数56店
2006年 4月 FC 1号店 + 直営店60店

88プロジェクトメモ

創業者であり代表取締役社長の松岡由則は、東京で大学を卒業後に商社に就職し、農産物・食品を扱う。日本人のグルメ志向は、本物、健康や低カロリーという流れにあると感じた。折しも自分の出身地である香川県の讃岐うどんが話題になり、関東の蕎麦圏においてもうどん店が増えてきたので、本場の味を知っている自分ならもっとうまくできると考えた。そこで勤務していた商社や、取引で知り合った食品材料問屋や調理器具メーカーから出資を集めて脱サラ独立し、全国チェーン展開を目指して八八食品株式会社を設立した。

このチェーン店の特徴として、香川県の地元の小さなうどんの店のそれぞれの味の工夫を取り込むことで、わざわざ香川県に行って本場のうどん店の食べ歩きを四国八十八札所のお遍路のようにしなくてもよい、というコンセプトで「讃岐うどん 八八麺所」(略称:はちはちめん)と名づけた。讃岐では一般的なセルフ方式(カフェテリア)にして、少人数で運営できるスタイルである。

マスコミで讃岐うどんが採り上げられることが多くなるにしたがって、チェーン展開も順調に拡張していった。最初は香川県からうどんを仕入れていたが、他の讃岐うどんのチェーンは自家製麺所を持っているので、品質・コストの面で負けないために、株主の調理器具メーカーのつてで特別契約できる香川県の製麺所を紹介してもらい、共同で麺の開発に取り組んでいった。

讃岐うどん本格派へのこだわりを掲げて、東京のうどんとの差が歴然と判るように努力したので、それなりに話題になり、高い評価は得られたが、なにしろ商品単価が安く、経営上は苦しかった。同業のチェーン店も増え始めたので、ともかくブランドの確立を優先に考えて、少し高級な方向を目指し、うどんのファミリーレストラン形式の出店も行った。しかし家族連れで訪れる客は、家族全員がうどん好きとも限らず、メニューが多彩化しすぎて、かえって専門性を低くしてしまった。またコストもかかり、レストラン化は先延ばしにした。

そうこうしているうちに、低価格を武器に同業者の「は×○うどんチェーン」が全国に160店舗と躍進し、大きく差をつけられてしまった。株主とも話し合った結果、事業の目指すところはチェーン展開にあり、そのきっかけに「讃岐うどん」があるのであって、うどん屋同士で競っている場合ではなく、ラーメンも他のファーストフードも視野に入れた競争戦略を打ち立てなければならなくなった。ラーメンのグルメ店と同じようなことになってはいけないというのが株主の意見であった。

そこでもう一度白紙から外食産業の中での自社のポジショニングを考えた。ヒヤリング調査をしたところ、なかなか外食では家庭的なあっさりしたおかずがなく、後味がかなり記憶に残ることが再来店までの期間を長くしているという報告をヒントに、日常生活の中に溶け込んだカジュアルさを麺で代表し、飽きがこない心地よさの残る和風軽食として、麺にあう和風惣菜を特徴とすることで、単価を少し高くできると考えた。

和風惣菜は非常にバリエーションがあるので、試行しながらユニークな外食サービスを探り当てようということに社員も意欲をみせてくれた。そこで屋号の「讃岐うどん 八八麺所」から「讃岐うどん」を外した店も作り、あえて讃岐ののれんにこだわらないでメニュー開発に力を注ぐことにした。

一店あたりの集客は限られるので、ある程度の規模までチェーン展開しないとブランドが定着しないが、出店の経費は抑えたい。そのために駅周辺の再開発に取り残された商店街の喫茶店からの転業を主眼とし、規模は小さいが主要駅のそばに展開しようと考え、FC化ができるようにした。また商店街というロケーションを活かして、和風惣菜のテイクアウトも試行し始めた。そのために食品加工センター(業務委託)を設立している。

商店街はすでに弁当屋や寿司などいろいろなファーストフード店が並んでいるので,調度は民芸調にして落ち着きをもたせ、店内は蕎麦屋より明るく照明するなど、新展開のためのガイドを整えつつある。古い喫茶店から低コストで作り変えたFC1号店も開店し、FCノウハウも確立してきたので、現在の60店舗から毎月1店舗ずつくらいのペースで増やして行きたいようである。

一方、同業他社はWebやケータイでのプロモーションや、食材の販売を始めている。実はこの間に得られた「はちはちめん」の評価は、もっぱらお客さんのネットでの口コミに多くを負っている。そこで2004年に通販と配送の拠点を製麺所のある香川県に設立し、地元食材も含めたネット販売を始め、あわせて開店情報や新メニューの告知をし、お客さんのBlogなどからリンクしてもらうためにWebサイトを立ち上げた。

ネット販売はまだ1日あたり10~20万円の売上で1店舗と同程度だが、店舗数が増えてブランド力が出てくるのに沿って、Webやケータイのアクセス数を増やしていって、2006年度は売上を倍増したい。ネットに人をひきつけることができたならば、さらにその先の挑戦として、なんとかお中元お歳暮といったギフトとして売れないかと考えている。ここ1年くらいは実験的な取り組みをしてみたい。

これから充実させなければならないと考えているのは、店舗増加とともにFC化が進むことで品質のバラつきが出ないようにすること、FCの本部として広報機能を充実させなければならないことである。特に競合チェーンは、「は×○うどん」に吉□家の資本が入り、「○りけんや」にはJRの資本が入るなどして、駅前や駅内に出店しているのに対し、「はちはちめん」は場末に近いので、集客の仕掛けは重要である。

現在は開店の際はチラシのポスティングやクーポン雑誌広告掲載ぐらいである。なんとかプロモーションの定型を作って効率化したい。日常のプロモーションは店頭POPのみで、店内ではアンケートと引き換えに割引券(惣菜の1品プレゼント)を渡して、リピートを増やそうとしている。またケータイ向けのメルマガを薦めに来る業者が多いが、もはや通り一遍のメルマガでは注目されないのではないか、訴求力を強めるにはどうするべきかと思い悩んでいる。

FC本部としてはマスコミ対策も必要である。訴求点は、うどんの誤解を解くことにあり、炭水化物で太ると思う人が多いが低カロリーなので健康にはよく、習慣化しても問題ないことを、スマートに表現したい。

ご注意

本試験時点では、上記文書のほか、「財務諸表」、「参考資料(Webページの抜粋)」、「ニュース記事」などが配布されます。

設問サンプル

問1 A社の顧客コミュニケーションにおける課題を3つ記述しなさい。

・課題1:
・課題2:
・課題3:

問2 問1の課題解決に向け、A社へ提出する提案書に記載する施策について記述しなさい。

・施策の想定ターゲット顧客
・コンテンツやコミュニケーションに関する施策
・施策で使用するメディアと選定理由

問3 A社に提出する提案書のタイトル、提案の主旨(特徴)を記述しなさい。

・提案書のタイトル
・提案の主旨(特徴)

問4 A社へ提出する提案書をクロスメディアエキスパートとして記述しなさい。【記述形式:A4・横書き・3枚】

 

【第15期:美容室】クロスメディアエキスパート認証 第2部試験

状況設定について

あなたは、首都圏にある中堅総合印刷会社のX社に勤務するクロスメディアエキスパートである。X社は、商業印刷物やDVD-ROMの制作、Webサイトの構築・運用などのサービスを顧客企業に提供している。X社にはデザイン専門の系列子会社があり、グループ総従業員数は100名である。

A社提案プロジェクトについて

美容室を運営するA社は、X社が過去に取引を行った顧客企業である。X社は、同社Webサイトの一部を手がけた実績もある。営業担当者より、「A社は、顧客との新しいコミュニケーション戦略の検討をしている。」との報告があった。

X社は、営業部門や企画部門、制作部門に所属する数名で、A社提案プロジェクトを立ち上げた。

クロスメディアエキスパートであるあなたは、本プロジェクトのリーダーに任命された。  X社は、本プロジェクトにて提案書を作成し、20××年○月○日にA社へ提出する予定である。

面談ヒアリングについて

A社について調査をすすめていった結果、X社の競合企業がインターネットやモバイル端末を活用した提案を行う準備をしているとの情報が入った。X社は、営業担当者が中心となり、社長と販促担当者に面談ヒアリング(※面談ヒアリング報告書参照)を実施した。A社は、コミュニケーション戦略を立案するにあたり、社外からの優れた提案を取り入れ、実施を検討する方針である。

A社面談ヒアリング報告書

20××年〇月×日
X社 営業部 第一課 黒須目 太郎

概要:A社からの提案依頼に伴う、ヒアリング調査
日時:20××年○月○日 10時~12時
対応者:山野社長、川野専務取締役

1.提案に向けて

A社は美容サービス業を営み、神奈川県内の郊外を中心に展開している。事業所は、本店の他に支店を4店舗、運営している。

創業当時から、髪の健康を重視する姿勢が主婦層の顧客から支持され、業績は順調に推移していた。しかしながら創業10年を過ぎた頃、店舗の近隣に低価格の美容室が進出してきた。
その頃から、主要顧客層が他店に流出する事象が多くなり、業績が悪化する傾向となった。

A社は業績悪化を受け、サービス内容の見直しや様々な取り組みを行い、顧客に主要店舗である本店と支店を相互に利用してもらう活動を実施している。

A社と同様の理念を持つ酵母温泉を経営する事業者と連携し、「健康と美容」をコンセプトとした各店舗を「地域住民の交流の場」として位置づけ、他社と差別化を図るアプローチ方法を検討している。

A社は顧客とのコミュニケーション手法を確立し、それに伴うコンテンツやメディア展開案を求めており、顧客との関係性を重視したプロモーションの実現を模索している。

2.施策の運営と実施効果測定

  • 週単位でメディア展開の実績を確認したい
  • 可能な範囲でメディア利用者のレスポンスを管理したい
  • A社の担当者は、他業務と兼任で2名を予定

3.施策の実施期間

  • 4月1日に施策開始、来年3月31日までを第1フェーズとして予定している
  • 11月から1月下旬までが運営業務のピークを迎えるため、コミュニケーション施策は、業務のピークを考慮したものとしたい

4.創業時について

  • 山野社長が美容業界に入った動機は「人を美しくしながら、自分も綺麗にすることができる」であった
  • 美容学校卒業後に、大手美容室で8年間勤務した
  • 髪や顔を表面的に美しくするだけではなく、心も体も健康であることで、本当の美しさが実現できると思い始めていた
  • 理想を実現するために独立した

5.業績の変化について

  • 郊外にある私鉄の駅前商店街に本店を開業した
  • 居住者の入れ替わりは少なく、人口は安定していた
  • 競合する事業者もなく、業績は安定していた
  • 価格設定は高額であったが、主要顧客となる40~50代の主婦層に「口コミ」で受け入れられた
  • 健康に配慮したマッサージやトリートメントなどの薬剤が評判であった
  • 薬剤は、健康に配慮する化粧品メーカーから仕入れていた
  • マッサージやパーマの施術に関する技術や、薬剤の髪への浸透方法は、独特のノウハウであった
  • 開業10年後には、住宅地が開発され、私鉄と連絡する地下鉄が開通した
  • 駅前商店街を通る通勤、通学客が増加した
  • 低価格設定の美容室を展開するB社が駅前商店街の近隣に進出してきた
  • B社は有名人をカットモデルとして広告塔にすることで、集客を図っていた
  • 華やかさとカジュアルさを訴求することで新規居住者である若い女性を中心に、B社は顧客を獲得した
  • B社が進出により、A社の新規顧客の来店数が減少してきた
  • 新規顧客を獲得するため、A社も低価格の支店を地下鉄の駅前に開業した
  • 「健康と美容を手ごろな価格で」をテーマとしてチラシを中心に訴求した
  • 若い女性を中心とした新規顧客は、短期的には増加した
  • A社の主要顧客である40~50代の主婦層は、他店に流出することが多くなった
  • 来店頻度や客単価が低下したことで、利益率が低くなり、業績が悪化した
  • A社はこれを機に改革に乗り出すことになる
  • 現在では、5店舗を郊外に展開している

6.サービスについて

  • 営業時間は、10時から21時迄である
  • 健康と環境を重視したサービスを貫いている
  • 一人一人に適したサービスと商品を提供している
  • 本店は完全予約制で高額である
  • 個室での美容相談やカウンセリングなどが中心である
  • カウンセリングは、特殊な顔面洗浄や、縮れ毛修正などといった難易度の高い技術に関する内容である
  • カウンセリンリングに対する顧客の評価は高い
  • 本店は支店を利用してもらうためのアンテナショップ的な位置付けでもある
  • 支店では、カットやパーマ、スタイリングなどの施術サービスを提供している
  • 支店で行う施術サービスは、特定のスタイリスト(従業員)に集中している
  • 売上の8%程度を占めるケア商品の購入割合は本店の利用顧客が80%である
  • 売上原価の60%は、スタイリストの人件費である

7.健康への取り組みについて

  • 髪の健康を配慮したヘッドスパ(頭皮洗浄)に力を入れている
  • 頭皮を清潔な状態することで健康的な美しさを実現できる
  • 頭皮洗浄のための高額なヘマチン(髪の補修成分のこと)を配合したシャンプーとトリートメントを安価に提供している
  • 「顔のマッサージサービス」は、血行とリンパの流れに効果があり、老廃物を出して顔のむくみを軽減する
  • 「システムパーマ」は、髪の栄養を補いながら行うため、髪の損傷を抑制できる
  • 常連顧客以外は、健康への取り組みに関する認知度が低い

8.環境問題への取り組みについて

  • 全国に約22万ある美容室は、パーマやカラー剤などの化学物質を、原液に近い状態で川や海に排水している
  • その結果、地球環境や人体の健康に影響を及ぼしている
  • 社長は、化学物質を排水することに罪悪感を持っていた
  • 天然水を使ったシステムにより、排水する薬剤の量を半減させている
  • さらに「薬剤1/4化プロジェクト」立ち上げ、取り組みを行っている
  • パーマ液をトリートメントと水に分解する環境を配慮したオゾン発生器を使用している
  • 使用するドライヤーは、一般的にマイナスイオンが多い滝つぼでの発生量より100倍も多いのが特徴である
  • Webサイトで環境へ対する取り組みについて情報を発信しているが、アクセス数がほとんどない

9.サービス向上へ向けた取り組みについて

  • 従業員の8割が下記2つの資格を持っている
  • 「ヘアケアマイスター」は、毛髪診断の的確な助言するための資格である
  • 「カラーアナリスト」は、最良の色や似合う色を提案するための資格である
  • 業界団体主催の施術や接客技術を競い合う全国レベルでのコンテストが定期的にある
  • A社はコンテストで団体の部と、個人の部で受賞している
  • トリートメントをはじめ、髪に薬剤が定着するには温度、湿度、水分量、薬をつける順番などが重要である
  • プロセスや条件を重視した独特のノウハウがある
  • 施術後は顧客自身でもヘアセットが簡単にできる効果がある
  • 顧客向けの勉強会では、薬剤の成分に関する情報を中心に説明している
  • 常連顧客以外は、サービス向上に関する取り組みの認知度が低い

10.販促活動について

  • 主要顧客は、40~60代の女性である
  • 他社と比較しても価格は高めである
  • Webサイトでは、会社案内、サービスメニュー、A社の特徴を発信している
  • アンケートを定期的に行い、以下のような意見がある
  • スタイリストの話題が豊富で会話が楽しい
  • カラーリングが優れている
  • 顧客の意見を商品やサービスに反映する方針を明示している
  • 顧客の価値観の差が、来店頻度に大きな影響を与えている

11.市場動向について

  • 美容の市場規模は、近年縮小傾向にある
  • 今後も価格競争が激化する予測がある
  • 消費者は、技術だけでなく、安全や安心、癒しなどを求めている
  • 低価格店は、短時間で施術し、効率性を重視している
  • 高価格店は、ビューティープラン提案をはじめとした、付加価値の提供を重視している
  • その結果、高価格店と低価格店の2極化が生じている

12.競合店舗について

  • 大手B社の低価格美容室がある
  • 全国で、30店舗を展開している
  • 顧客は、20~30代が75%を占めている
  • 大量メール配信システムを導入し、メールマガジンを発行している
  • 大手化粧品メーカーのヘアケア商品やスキンケア商品を販売している
  • C社は、ファッション性や優雅さを重視した美容室がある
  • 顧客は、中高所得者が大半を占めている
  • 優雅なひと時を過ごせるように、完全予約制である

13.今後の展開について

  • 価格競争回避のため、新たな取り組みを検討している
  • A社の健康と美容の取り組みを顧客に訴求することで、新規顧客を獲得したい
  • 商店街の一角にある「健康と美容」を追求した酵母温泉と連携し、「地域住民の交流の場」として活用できるよう、関係者との調整を行っている
以上

A株式会社の概要

法人名 A 株式会社
創業 平成4年(1992年)
設立 平成14年(2002年)
従業員 70名(パート、アルバイト含む)
資本金 100百万円
売上 980百万円(20×〇年)
所在地  本店 神奈川県川崎市 支店 川崎、町田、相模原
役員  代表取締役 山野 美和子  専務取締役 川野 健
事業内容  美容に関する施術サービス  美容商品の販売

沿革

1992年 1号店(本店)を開業(客席数は5席)  
1995年 化粧品メーカーと業務提携、商品の共同開発を開始  
1997年 1号店を増改築(客席数を10席に増加)  
2002年 2号店を新規オープン  
2004年 3号店を新規オープン  
2006年 4号店を新規オープン  
2008年 5号店を新規オープン

A社経営理念

私たちは、常にお客様へ対する感謝と、ともに成長することを第一と考え、日頃から健康と美を追求し、お客様に豊かな生活を提供します。

A社社長プロフィール

山野 美和子(やまの みわこ)

19●●年●●美容学校卒業後、大手美容室に入社、スタイリストとして様々な施術技術を経験する。退職後、A社を創業。趣味は、バードウォッチングと読書。

A社損益計算書

単位:千円
  2010年度 2011年度
売上高
売上原価
1,000,000
865,000
980,000
833,000
売上総利益 135,000 147,000
販売費・一般管理費 115,000 107,800
営業利益 20,000 39,200
営業外収入
営業外費用
1,000
3,000
1,000
4,000
経常利益 18,000 36,200

設問

問1 A社の顧客コミュニケーションにおける課題を3つ記述しなさい。

・課題1:
・課題2:
・課題3:

問2 問1の課題解決に向けて、A社へ提出する提案書に記載する施策について記述しなさい。

・施策の想定ターゲット顧客
・コンテンツやコミュニケーション施策
・施策で使用するメディアと選定理由

問3 A社へ提出する提案書のタイトル、提案の主旨(特徴)を記述しなさい。

・提案書のタイトル
・提案の主旨(特徴)

問4 A社へ提出する提案書をクロスメディアエキスパートとして記述しなさい。

・【記述形式:A4・横書き・3枚】

第46期DTPエキスパート模擬試験+解説講座

第46期DTPエキスパート認証試験に向けて、学科模擬試験と問題解説および実技試験のポイントを解説する対策講座を開催します。
本試験問題の約半数の問題に取り組み、本番試験に向けて不得意分野の分析と対策をして備えましょう。

日時

2016年7月2日(土)9:00~16:10

内容

・試験ガイダンス
・第46期模擬試験問題(約2時間)
・自己採点
・学科解説と実技課題制作試験のポイント(約3時間)

会場

東京会場 (公社)日本印刷技術協会 セミナールーム 杉並区和田1-29-11
大阪会場  大阪印刷会館 4Fセミナールーム 大阪府大阪市都島区中野町4-4-2
各会場へのアクセス

定員

 
東京会場:80名 大阪会場:40名

受講料

9,720円(税込)
開催日の2日前までに下記の口座へお振込みください。
振込先:三菱東京UFJ銀行中野支店 (普)4592772 
シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ

申込方法

►Web申込

►FAX申込

FAX申込み書(PDF)をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、JAGAT販売管理担当(03-3384-3216)までFAX送信してください。お申込み内容を確認後、参加証をお送りします。

お問い合わせ

☞お申込みについて 販売管理 TEL(03)5385-7185
☞講座内容について 資格制度事務局 TEL(03)3384-3115 E-MAIL: expert@jagat.or.jp
※大阪会場ご参加の方の当日連絡先 (公社)日本印刷技術協会 西部支社 TEL(06)6352-6845

JAGAT最新刊「DTPベーシックガイダンス」発刊

JAGATは豊富な図版とわかりやすい解説で、DTPの基本知識とDTPエキスパート受験のための基礎が学習できる「DTPベーシックガイダンス」を発刊した。

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「DTPベーシックガイダンス」まえがき

DTPの基礎を学ぶための参考書は多々ありますが、本書はJAGATのDTPエキスパート認証試験対策セミナーのレジュメをもとに誕生しました。

早いものでDTPエキスパート認証試験も2016年8月の試験で46回目を迎えます。初期のDTP環境は、知識も、ワークフローも、オペレーションも、人によってバラバラで、信頼できる指針がなかった混沌としたものでした。そのような中、標準的な指針を示す必要性から生まれた「DTPエキスパート認証試験」が、日本の印刷物製作のデジタル化、DTP化へ貢献してきた点は決して少なくないと自負しています。

スタート時の混沌としたDTP環境も、瞬く間に進化しました。今や「DTPエキスパート認証試験」の解説書は、膨大な量の情報が網羅されており、効率よく勉強するには少々骨が折れます。しかし、本書「DTPベーシックガイダンス」は、セミナーで講義の理解をより深めるためのレジュメをもとにしているため、図版が豊富で分かりやすく、効率よく学習することができます。

現代のDTPエキスパートは、DTPオペレーションだけではなく幅広い知識が必要です。DTP以外の新しい情報も常に仕入れて行く必要があり、時間との勝負でもあります。そこで、スピーディにDTPの基礎を学べ、DTPエキスパートを目指す方にとってもベーシックな知識を学べる本書は、最適な教科書と言えます。

DTP経験者にとっても、知識の再整理に役立つとともに最新知識を勉強する良い参考書になることでしょう。

本書をフル活用し、最新DTP知識を学び、考え、実践し、ぜひ「DTPエキスパート認証試験」の合格を目指してください。

 

                                              JAGAT専務理事 郡司秀明

 

DTPベーシックガイダンス   JAGAT BOOK STORE  『DTPベーシックガイダンス』のページへ

発行日:2016年6月23日 ※ご注文受付を開始しました
体裁:B5判 120ページ オールカラー
定価:1,850円+税
発行:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)

 

クロスメディアエキスパート公式模擬問題申込み

申込商品名:クロスメディアエキスパート公式模擬問題

最新版をご希望の方は、ご注文フォームで最新版を選択してください。
※第31期模擬問題販売開始しました。

価格:2,600円(税込)

申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール(webmaster@jagat.or.jp)またはTEL(03-3384-3115)までお問合せください。

    ■購入品名 

    ご希望の商品について、送付希望部数を選択入力してください。※必須

    ■ 第30期クロスメディアエキスパート公式模擬問題(2020年7月発売)

    ■ 第31期クロスメディアエキスパート公式模擬問題(2021年1月発売)<最新版> 

    ■備考

    ※送料について(消費税込・一部離島を除く)

    代金後払:ご注文金額合計 3,000円未満 → 310円    3,000円以上 5,000円未満 → 410円

    5,000円以上 10,000円未満 → 620円   10,000円以上 → 820円

    代金引換:一律490円

    お申込みする方の情報

    ■お申込みされる方
    個人(代金引換でお送りします)法人(代金引換または請求書払いでお送りします)

    ■お名前(例:印刷 太郎) ※必須

    ■フリガナ(例:インサツ タロウ) ※必須

    ■貴社名(例:公益社団法人日本印刷技術協会) ※必須


    個人の方は「なし」とご記入ください

    ■部署名(例:総務部)

    ■役職名(例:課長)

    ■ご送付先(会社または自宅)

    ■郵便番号(例:166-8539)※必須

    ■住所1(例:東京都杉並区和田1-29-11) ※必須

    ■住所2(例:印刷技術協会ビル3F)

    ■メールアドレス(例:taro_insatsu@jagat.or.jp) ※必須

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    ■TEL(例:03-3384-3168) ※必須

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    お支払のための情報

    ■お支払方法 ※個人の方は代金引換を選んでください。
    代金引換(一律:490円)代金後払(送付先が会社の場合のみ 送料上記参照)

    ■代金引換の場合のお届け時間帯(上記で代金引換を選択した方は選んでください)

    ■その他備考

    4.JAGATからのご案内について


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