JAGATでは今夏、印刷会社の新卒採用及び新入社員教育に関する実態調査を行った。コロナ禍で大きく変化する採用市場を印刷会社がどう捉えているのか、回答結果の一部を報告する。
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「新入社員」タグアーカイブ
コロナ禍での工夫をこらした新入社員教育
コロナ禍で入社した新入社員たちは、例年に比べて新人教育ができているのか。また、彼らが抱える問題とは何か。それらを解決するためには、今まで以上のコミュニケーションと寄り添った関係性を築くことが重要である。
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再始動する新入社員!求められる教育とは?
緊急事態宣言が解除になり、自粛を継続しながらも6月から経済活動が再スタートする。それにともない、在宅勤務、または自宅待機していた新入社員は、あらためて社会人生活が始まる。
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新入社員を研修難民にしない!
新型コロナウイルスの世界的な猛威は、いつ収束するかの見通しも立たず、不安な状況はますます拡大している。緊急事態宣言に伴い、外出の自粛が必要となり在宅勤務、自宅待機など働き方も大きな転換期を迎えている。
コロナウイルスは、2020年4月に新社会人の仲間入りをした90万人にも大きな影響を与えている。イベント、行事の中止または延期により、印刷会社においても、入社式の取りやめ延期、外出自粛要請により入社早々から自宅勤務あるいは待機となっている。大手印刷会社は、この期間を人材育成に注力し、自前の教育プラットフォームを活用して、4月1日からの約2週間を在宅オンライン型で新人研修を実施するなど、今までとは大きく方向転換を図った新人教育を行っている。
一方、中小の印刷会社の場合は、新入社員の人数も限られており、大々的な教育プラットフォームの構築や、新人研修の内製化は難しく、外部の新人研修機関へ派遣するのが一般的である。
ただし、緊急事態宣言に伴い、新入社員向けのセミナーも相次ぎ中止となり、入社教育を受けることもできずにいる新入社員(言わば研修難民状態)が溢れている。ちなみに、印刷業界の新入社員向けセミナーとして、JAGATも毎年4月に実施をしているが、創立以来、初めて延期をした。(6月リニューアル開催予定)印刷会社の経営者、人事担当者へ延期の連絡を入れた際には、「この状況ですから致し方ないですね」との声がある一方、半数以上の企業からは「4月の新人研修はどうしたら良いのでしょうか」「延期の時期はいつですか、近々での実施を希望します」など、新入社員向け研修を熱望する思いとともに、4月開催が中止になることによる経営者、人事担当者の苦しい胸の内が伝わる。
こうした時代とは言え、企業は新入社員へ教育を行わずに研修難民にするわけにはいかない。そこで最近、JAGATの教育ツールとして注目されているのが通信教育だ。
通信教育は個人で在宅にて取り組むことが可能で、時間もそれぞれの都合で無理なく進めることができる。また、本社、支社など全国どの場所であっても同じ期間に、同一、同質の学習が可能で、教育担当者には成績表がフィードバックされるので、進捗状況や成績の一元管理ができる点は企業にとって重要なポイントである。4月に入ってから印刷会社のみならず、関連メーカーからの受講の申し込みも多く、セミナーの代替教育手段としての採用が増えている。
「新入社員コース」は、印刷産業のアウトライン、印刷会社の仕事や印刷物制作の基本的な流れのみならず、社会人としての予備知識も学べるため、入社前の内定者教育にも広く活用されている。「よくわかる印刷技術・基本コース」は、2020年5月開講からテキスト、添削課題を大幅にリニューアルし、新入社員が最新の印刷技術の基本を学ぶには最適なコースとなっている。
新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務、自宅待機の期間を有効に活用することが迫られる。印刷関連企業へヒアリングを行っているが、こうした時期だからこそ人材育成に力を入れていくと回答した企業も多い。しかるべきタイミングに新たな一手を打てるよう、今は、人材育成に投資するのも一つの手段ではないだろうか。
CS部 塚本 直樹
<関連講座>
●通信教育
「印刷業のための新入社員コース」
「よくわかる印刷技術・基本コース」(2020年5月新開講)
●セミナー
2020年6月開講「新入社員向け講座」
フィールドワークを導入した印刷営業の人材育成事例
人材育成の効果的な学習方法としてアクティブ・ラーニングが注目されている。新人向けの印刷営業育成プログラムに導入した人材育成事例を紹介する。
学習効果を高めるアクティブ・ラーニング
人材育成の効果的な学習方法としてアクティブ・ラーニングが注目されている。アクティブ・ラーニングとは、学習プロセスの質を改善し積極的・能動的・対話的な授業や学びの機会である。知識・技能の習得、それを応用し主体的に考え活用できる人材を育成することを目的とする。つまり、講師から受講者への一方的な授業(受動的)だけではなく、ディスカッションやフィールドワークの体験授業を通して、受講者が主体的に参加する学習手法のことである。文部科学省が平成29年に公示した「新しい学習指導要領の考え方」にも、このアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた授業の推進を掲げている。
【アクティブ・ラーニングのイメージ図】
アメリカ国立訓練研究所が発表した研究結果に学習の定着率と学習過程の相関関係を示した「ラーニングピラミッド」の考え方がある。その図からも理解できる通り、教える、ディスカッションする、体験することが学習プログラムに組み込まれることで、学習効果が高まる。
フィールドワークの導入で印刷、営業知識を生きたスキルへ
アクティブ・ラーニングの手法を取り入れた、新人・未経験者向けの印刷営業教育プログラムの事例を紹介する。
本プログラムは、新人、中途(印刷業界未経験)の営業職を対象に、20日間かけて、印刷営業に必要な基本スキルを習得できることを目的とする。
印刷営業に特化したプログラムのため、以下のような業界特有のカリキュラムがある。
【印刷営業育成に必要な基礎プログラム】
●印刷知識 ●営業基本スキル |
一般的な営業手法だけではなく、印刷技術知識から印刷営業の基本的な流れや見積もり方法、そしてこれから必要なデジタル×紙×マーケティングの視点まで網羅している。印刷営業に求められるスキルや知識も多様化し、それに合わせて学習する範囲も増えている。一方、業界未経験の新人は、印刷用語や営業の役割については、講師からの講義を通して学ぶことはできても、実体験が少ないためその講義内容を理解することが難しい。そこで2019年度から「講義×フィールドワーク」によるアクティブ・ラーニングを取り入れたプログラムを取り入れた。
大きなポイントは、実際に存在するクライアント企業に対して、ヒアリングから提案までの印刷営業の一連プロセスを実体験することである。架空の事例によるワークショップではなく、「リアル」「生」の体験をすることが肝となる。
【印刷営業×フィールドワーク事例】
前回は、東京中野区にある居酒屋をフィールドワーク先に選定し、集客における課題のヒアリングからスタートした。そこから販促計画の考案、集客用印刷物の企画デザイン制作、見積書及び印刷用データの作成、実際に印刷機で出力、プレゼンテーションまでの一連の流れを行う。講義で得た知識をフィールドワークで活用することで生きた印刷及び営業スキルを学べる。また、実際に2グループにわけて行ったが、発表したコンセプトは異なっており、ヒアリングした内容次第で提案内容は180度変わることも、企画提案における難しさを肌で感じてもらえた。
印刷業界の課題でもある、新人の早期戦力化として人材育成は重要である。その効果を高めるためには、印刷技術、営業知識を実務で活用できるところまで昇華していくことが必要だ。JAGATは、人材育成×アクション・ラーニングを取り入れた教育プログラムを強化することで、業界の発展の一助になれば幸いである。
JAGAT 塚本 直樹
印刷白書2019
解説
印刷産業のこれからを知るために必携の白書『印刷白書2019』。
印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、「印刷白書」は3部構成となっています。
印刷業界で唯一の白書として1993年以来毎年発行してきましたが、2019年版ではコンテンツ、用紙などの項目を追加しました。
印刷関連ならびに情報・メディア産業の経営者、経営企画・戦略、新規事業、営業・マーケティングの方、調査、研究に携わる方、産業・企業支援に携わる方、大学図書館・研究室・公共図書館などの蔵書として、幅広い用途にご利用いただけます。
第1部「特集」では「デジタル×紙×マーケティング for Business」をテーマとしています。
デジタルと紙を組み合わせてコミュニケーションを行うこと、デジタルマーケティングで生きる紙メディアのあり方などの現状分析と課題解決に取り組んでいます。
第2部「印刷・関連産業の動向」、第3部「印刷産業の経営課題」では、社会、技術、産業全体、周辺産業というさまざまな観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。
印刷メディア産業に関連するデータを網羅、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載し、他誌には見られない経営比率に関する調査比較などのオリジナルの図版も充実させました。
第1部
第1章 特集 デジタル×紙×マーケティング for Business
マーケティング支援への意識改革と方策 page2019から見えてきた印刷業界の方向性
*関連資料 DTP・デジタル年表
*コラム 組織の中にある「やる気」と「手抜き」
第2部
第2章 印刷産業の動向
[産業構造]デジタル×アナログで印刷ビジネスの可能性はさらに広がる
[産業連関表]産業連関表で印刷需要を考える
[市場規模]印刷ビジネスを取り巻くマクロ環境変化の方向性
[上場企業]経営強化で新たな収益モデル確立を目指す上場印刷企業
[関連資料]産業構造/産業分類・商品分類/規模(1)/規模(2)/規模(3)/
産出事業所数(上位品目)/産出事業所数・出荷額/調達先と販売先/
産業全体への影響力と感応度/最終需要と生産誘発/印刷物の輸出入額と差引額/
印刷製品別輸出入額/印刷物の地域別輸出入額/印刷物の輸出相手国・輸入相手国/
経営動向/上場企業/生産金額(製品別)/生産金額(印刷方式別)/
売上高前期比・景況DI/設備投資・研究開発/生産能力/紙・プラスチック/
印刷インキ/M&A
第3章 印刷トレンド
[デザイン]印刷技術と提案力を活用し、新しい価値を創造する
[ワークフロー]顧客とつながるワークフロー
[オフセット印刷]コストコントロール可能なプレスルーム
[デジタル印刷]日本におけるデジタル印刷の現状と課題
[包装印刷]包装印刷の新しい流れは「環境適性」と「多様化」から
[用紙]デジタル技術の進展による印刷用紙のあり方と媒体価値の変化
[後加工]崖っぷちの製本加工、今こそ「経営の覚悟と現場の提案力」
*関連資料 デジタル印刷/フォーム印刷業界
第4章 関連産業の動向
[出版業界]縮小する既存出版市場と立ちはだかる構造問題、拡大する新規出版市場
[電子出版]電子コミックの急成長と多様化する出版サービス
[コンテンツ]クールジャパンの進展により印刷需要の多様化進む
[新聞業界]新聞メディアのダウントレンド対応進む
[広告業界]紙×デジタルで広告の一体的な運用が進む
[DM業界]デジタルネイティブ層に食い込むDM、「量から質」への変革進む
[折込広告他]地域メディアとしての位置付けが鮮明化する折込広告とフリーペーパー、成長する周辺ビジネス
[通信販売業界]ネット通販が牽引し8兆円市場へ成長もカタログ通販は不調
*関連資料 出版市場/電子出版市場/コンテンツ市場/新聞市場/広告市場/通販市場
第3部
第5章 印刷産業の経営課題
[地域活性化]自社の経営資源と地域資源を組み合わせて新たな価値の連鎖を創出する
[経営管理]見える化でビジネスというゲームに勝つ
[クロスメディア]誰もが使えるAI民主化時代が近づいている
[デジタルマーケティング]改めて知るソーシャルメディアマーケティングの基本
[デジタルイノベーション]世界のユニコーン30社にみる最新デジタルビジネス動向
[人材1]AIの人材育成には経営者の新しい人材構想が不可欠
[人材2]デジタルネイティブ時代の人材教育
*関連資料 地域活性化/クロスメディア/人材
●巻末資料
年表/『印刷白書』年表/印刷産業&関連団体アドレス
『JAGAT info』2019年9月号

■特集|JAGAT印刷産業経営動向調査2019 設備投資編
設備投資意欲は減退傾向が高まるも川上志向が明確に
■特別企画
印刷ビジネス変革期と働き方改革時代における採用と育成
JAGAT「2019年度新入社員意識調査」より
■地域活性ビジネス研究
コンテンツツーリズムによるまちづくり
富山県南砺市に見るアニメ聖地巡礼の発展プロセス
■私の若手社員時代
同業の先輩経営者、仲間の支えで経営者人生をスタート
―目標は高く、目の前の試練から逃げない生き方を―
池田印刷株式会社 代表取締役社長 池田 幸寛氏
■マーケティング情報
出版ビジネスの最新動向2019
印刷書籍と電子書籍の関係、静かに進行する出版インフラの再構築
■デジ印奏論
デジタル印刷の解像度
■技術トレンド/クロスメディア
進化する動画マーケティング
■技術トレンド/グラフィックス
ウェブコンテンツ制作の現場における記事作成の未来
〜なぜ、文章作成アドバイスツール「文賢」を開発したのか?〜
■Education
印刷業に必要なAIアセスメント人材
■エキスパート資格
「情報」教育とDTPエキスパート
■デザイン・トレンド
インフォグラフィックスで情報にストーリーを持たせる
■メディア業界動向
新聞・通信社の情報サービスの現状と動向
〜スポーツコンテンツの充実・発信が進展 井上 秋男
■森裕司のデジタル未来塾
IllustratorとInDesignの組版機能
■デジタル印刷最前線
紙にこだわり独自色を出す印刷通販「プリンパ」とCD/DVD制作の総合サイト サウンドプレスを運営
株式会社クロスメディア
■DTPエキスパートのための注目キーワード
印刷用紙と規格
■クロスメディアエキスパート試験でも役立つ課題解決入門
AI顔認証技術と拡張現実 影山 史枝
『みんなの印刷入門』のご案内/中途入社・若手社員フォローアップ総合研修のご案内/JAGAT大会2019開催のご案内/『印刷産業経営動向調査2019』のご案内/印刷界OUTLOOK/図書のご案内/Keyword2019/西部支社便り/印刷ビジネス開発実践講座のご案内/『DTPエキスパート受験サポートガイド』のお知らせ/ニュースラウンジ/通信教育のご案内/印刷経営ウオッチング/消息
2019年9月15日発行 A4判


印刷新人教育に必要な体験型人材育成の重要性
新入社員のモチベーション向上、早期離職の防止、即戦力化を図る上で重要な体験型人材育成の重要性とは。
4月1日の朝、新調されたスーツに身を包まれた新社会人がいつもの満員電車に加わる。緊張、期待、挑戦、不安など様々な感情が車内を新鮮な風で彩り、また新たな1年が始まるなぁ~と実感し背筋もピンと張り直る時期が今年も訪れた。
■新人教育に力を入れる企業の増加
新卒採用市場は、依然として売り手(学生)優位市場が続いている。企業の人事担当者は、優秀な人材の確保、内定辞退、ミスマッチによる早期退職の防止に努める必要がある。
マイナビ調べ(2020年卒マイナビ学生就職モニター調査 2月の活動状況)では、企業を選ぶときに特に注目するポイントは「社員の人間関係が良い(43.7%)」が最も高く、次いで高いのが「自分が成長できる環境がある(39.2%)」だ。成長できる仕事やスキルアップのための人材育成の機会を与えることが、新入社員のモチベーション向上、早期離職の防止、即戦力化を図る上で重要なポイントとなる。
JAGATも4月より新入社員向けの研修を開催し、印刷業界の新たな仲間が多数訪れている。売り手市場のため、1社当たりの新入社員数は減っているが、ひとりに対する研修投資を増やしている企業が多い印象だ。中小印刷企業は、何年ぶりかの採用や、年間の採用数も数名であれば多い方であり、新入社員の入社は企業にとって特別であり育成に力を入れる企業が増えるのは当然である。
一般的には、ビジネスマナー、印刷基礎知識、自社の工場研修を4月中に行い、5月頃から現場に配属されるケースが多い。しかし中小印刷企業の現場は、ぎりぎりの人数で仕事をこなしているため現場での十分な新人教育の時間をとれないことや、毎年新卒社員を採用していない企業は教育慣れしていないなどの課題を持つ。そこで中小企業も外部の研修機関を利用しての新人教育を行うケースが増えている。また、大企業と違い採用人数が若干名のため、ひとり一人に集中して教育投資を行うことができる。4~6月を教育期間と捉えて、数カ月も外部の研修機関に新人を派遣するケースもあり、こうした新人向けの長期研修には厚労省の助成金「人材開発支援助成金」も活用しやすく利用ケースは増えている。
★人材開発支援助成金
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
■体験学習×新人教育
ただし、長期研修に派遣する上で課題となるのが受講する新人のモチベーションの維持である。昔は講義を一方的に聞く知識習得型のスタイルが主流であったが、時代の流れとともに変わり、今の新入社員に適した研修スタイルは「体験型」である。財務研修であればゲーム性の高いマネジメントゲーム、新規事業立案であればグループワークショップによる仮想企画コンテストなど、体験型コンテンツの人気が高い。体験型研修は、ただ面白いからモチベーションを維持できるのではなく、講義で学んだことを実体験して活用することで知識を血肉にしやすいメリットがある。また、架空の事例による体験ではなく、より現実的な体験であれば教育効果は高くなる。
★アクティブ・ラーニング「リアル体験×学習プログラム」が織りなす高い学習効果
https://www.jagat.or.jp/archives/57962
印刷営業であれば、印刷営業のプロセスとしてヒアリングから企画、見積作成、プレゼンテーション、印刷物の仕様書作成、デザイン依頼、データ入稿、印刷出力、納品までの一連の流れがある。印刷営業のプロセスは複雑であり講義を受けただけでは、実感が湧かないことが多い。実際に印刷物を発注してくれているクライアント企業に協力を仰いで、このプロセスを実体験しながら研修を行うことで、よりリアルな体験学習をすることができる。
JAGATも印刷企業の新人向けの長期研修として、「印刷営業20日間集中ゼミ」を開催し5月で47期目の開講を迎える。(今年は既に例年を上回る人数の参加を予定しており、長期に渡る研修への新人派遣で即戦力化を狙う企業が増えている。)
今回は、カリキュラムを大幅にリニューアルし、「知識×実践で体系的に営業プロセスを学ぶ」をコンセプトに、リアル体験学習として中野区にあるワインダイニングバー「I‘m Chicken(アイムチキン)」の集客用印刷物の制作を題材に、ヒアリングから企画、見積作成、プレゼンテーション、印刷物の仕様書作成、デザイン依頼、データ入稿、印刷出力、納品までの一連の流れを実体験するプログラムを加えた。
<印刷営業プロセスのリアル体験学習題材>
山梨ワインと鳥料理が主力のワインダイニングバーに対する営業支援の体験
●店 名 :I‘m Chicken(アイムチキン)
●住 所 :東京都中野区本町5-41-8 (中野富士見町駅から徒歩3分)
●営業時間 :18:00~翌1:00(LO:24:00)
●座 数 :24席
●業 態 :居酒屋、イタリアン、鳥料理

★ 知識×実践で体系的に営業プロセスを学ぶ流れ
印刷技術、営業知識を学び、その知識を実際のワインダイニングバーのフィールドスタディで活用することで、印刷営業のプロセスを肌感覚で理解してもらうのが狙いである。新たに印刷業界へと入る新入社員は業界としても重要な資産である。そうした人材のモチベーションを高め少しでも早く戦力にするための側面支援をしていくのは、JAGATの役割の一つと考える。こうした体験型学習のアプローチも増やしていきたい。
教育サポートチーム 塚本 直樹
●第47期 印刷営業20日間集中ゼミ(リニューアル)5月開講
印刷白書2018
![]() |
印刷白書2018
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印刷産業の現在とこれからを知るために必携の白書『印刷白書2018』 第1部「特集 デジタル×紙×マーケティング」 第2部「印刷産業の動向」「印刷トレンド」「関連産業の動向」 第3部「印刷産業の経営課題」 |
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![]() ページ数:152ページ 判型:A4判 発行:公益社団法人日本印刷技術協会 定価:9,167円+税 JAGAT会員特別定価:7,685円+税 |
解説
印刷産業のこれからを知るために必携の白書『印刷白書2018』。
印刷・同関連業界だけでなく広く産業界全体に役立つ年鑑とするために、「印刷白書」は3部構成となっています。
印刷業界で唯一の白書として1993年以来毎年発行してきましたが、2018年版では創刊の1993-1994年版から2018年版までのキーワードと印刷産業の概況・環境変化・課題の推移を一覧表にしました。
印刷関連ならびに情報・メディア産業の経営者、経営企画・戦略、新規事業、営業・マーケティングの方、調査、研究に携わる方、産業・企業支援に携わる方、大学図書館・研究室・公共図書館などの蔵書として、幅広い用途にご利用いただけます。
第1部「特集」では「デジタル×紙×マーケティング」をテーマとしています。
デジタルと紙を組み合わせてコミュニケーションを行うこと、デジタルマーケティングで生きる紙メディアのあり方などの現状分析と課題解決に取り組んでいます。
第2部「印刷・関連産業の動向」、第3部「印刷産業の経営課題」では、社会、技術、産業全体、周辺産業という様々な観点から、ビジョンを描き込み、今後の印刷メディア産業の方向性を探りました。
印刷メディア産業に関連するデータを網羅、UD書体を使った見やすくわかりやすい図版を多数掲載し、他誌には見られない経営比率に関する調査比較などのオリジナルの図版も充実させました。
第1部
第1章 特集 デジタル×紙×マーケティング
[プロローグ]「デジタル×紙×マーケティング」で新規ビジネスモデルを創出する
[特集1]デジタル化された印刷メディアの再定義
[特集2]デジタルマーケティングにおける紙メディアの特性
[特集3]「情報のデジタル化」と「情報処理の高度化」で進化するマーケティング
[関連資料]情報流通量/DTP・デジタル年表
[コラム]情報デザインで相手にわかりやすく伝える
第2部
第2章 印刷産業の動向
[産業構造]印刷ビジネスの可能性はどこまで広がるか
[産業連関表]ビッグデータで印刷需要を考える
[市場規模]印刷業の強みを生かした需要創造へのロードマップ
[上場企業]経営強化で収益改善を達成した上場印刷企業
[関連資料]産業構造/産業分類・商品分類/規模/産出事業所数(上位品目)/産出事業所数・出荷額/調達先と販売先/産業全体への影響力と感応度/最終需要と生産誘発/印刷物の輸出入額と差引額/印刷製品別輸出入額/印刷物の地域別輸出入額/印刷物の輸出相手国・輸入相手国/経営動向/上場企業/生産金額(製品別)/生産金額(印刷方式別)/売上高前期比・景況DI/設備投資・研究開発/生産能力/紙・プラスチック/印刷インキ/M&A
第3章 印刷トレンド
[デザイン]デザインの力で印刷・加工技術とマーケティングを結びつける
[ワークフロー]社外とつながる開かれたシステムで全体最適化の実現を目指す
[オフセット印刷]多品種小ロット対応から全体最適化に向けた挑戦へ
[デジタル印刷]デジタル印刷の有効性訴求で市場拡大へ
[包装印刷]水性フレキソ印刷とデジタル印刷の活用が進む
[後加工]本格的なスマート化で進展する印刷と後加工の連携
[関連資料]デジタル印刷/フォーム印刷業界
第4章 関連産業の動向
[出版業界]出版流通の多様化と出版ビジネスの多様化
[電子出版]独自のビジネスモデルで成長する電子コミック
[新聞業界]新聞メディアのデジタルトランスフォーメーションの進展
[広告業界]紙とデジタルの協同で広告メディアはさらに深化する
[DM業界]行動喚起力と顧客データベースの進展による新たな動き
[折込広告他]活用シーンの変わる折込広告と地域接点としてのフリーペーパー
[通信販売業界]依然としてネット通販が強く市場は7兆円規模へ成長
[関連資料]出版市場/電子出版市場/コンテンツ市場/新聞市場/広告市場/通販市場
第3部
第5章 印刷産業の経営課題
[地域活性化]人口減少と高齢化を見据えた政策動向と地域活性ビジネスの方向性
[経営管理]「見える化」で数字を共有し意識改革と収益の改善を図る
[クロスメディア]コミュニケーション手段としての動画利用の進展と付加価値
[デジタルマーケティング]個人による情報発信とマイクロインフルエンサーが影響力をもつ時代へ
[デジタルイノベーション]ビジネス、メディア、ソーシャルの3方向に進化するAI・SNS・VR
[人材1]採用案内ツールと体験型インターンシップで企業のブランドを伝える
[人材2]印刷業のビジネスビジョンを実現する「越境人材」
[関連資料]地域活性化/クロスメディア/人材
[コラム]”見えない世界”を克服する学びと気づき/進化を続けるICT活用のビジネスモデル
巻末資料
年表/『印刷白書』年表/主な統計調査の概要/印刷産業&関連団体アドレス/図表インデックス
『JAGAT info』2018年9月号
■私の若手社員時代
印刷とマーケティングの融合した印刷ビジネスを目指した 顧客視点のソリューション提供を実現する会社へ 大東マーケティングソリューションズ株式会社 顧問 花崎 博己氏
■特集 「印刷産業経営動向調査2018」印刷会社の設備動向編
設備投資は自動化、省力化への対応傾向が強まる
デジタル印刷機はハイエンド機の存在感高まる
■特別企画
新入社員が描く印刷業のイメージと将来像
JAGAT「2018年度新入社員意識調査」より
■マーケティング情報
印刷会社の働き方改革、生産性向上策に関する分析
■技術トレンド/クロスメディア
まずは手の届く範囲から自動化を考えよう
■技術トレンド/グラフィックス
脱Word 脱DTP トピック指向ライティングとは
■Education
続く売り手優位の採用市場!
内定者を逃さないための内定後フォロー施策
■エキスパート資格
クロスメディアの与件と解答例を公開
■デジタル印刷最前線
社名変更でコミュニケーションビジネスを志向するフジプラスのデジタル活用
株式会社フジプラス
■デザイントレンド
デザイン×デジタル印刷の新たな挑戦 「INK de JET! JET! JET! 3」展
株式会社ショウエイ
■メディア業界動向
新聞・通信社の情報サービスの現状と動向
「有料電子版開始」と「スマホ向けサービス強化」進展
井上 秋男
■森裕司のデジタル未来塾
AdobeのAI技術
■特別レポート
新聞界から見たIGAS2018概要レポート
〜Smart Factoryに向けソリューション提案や実演相次ぐ
井上 秋男
■DTPエキスパートのための注目キーワード
テクニカルイラストレーション 野尻 研一
■クロスメディアエキスパート試験で役立つメディア課題解決入門
紙×デジタル相乗効果〜電子チラシの動向 影山 史枝
page2019出展のご案内/第21期プリンティングコーディネータ養成講座のお知らせ
印刷ビジネス開発実践講座のご案内/JAGAT大会2018のご案内/巻頭言
印刷界OUTLOOK/若手社員スキルアップ総合研修のご案内/西部支社便り
キーワード2018/印刷業のための新入社員コースのご案内/JUMP東北2018報告 印刷経営ウオッチング/ニューメンバー/印刷産業経営動向調査2018のお知らせ
2018年9月15日発行 A4判