デザインの力でBtoC市場に挑む―自社技術の用途開発で新たな顧客と出会う道筋

掲載日:2019年2月18日

印刷会社を含めBtoBを主力とする企業が独自商品を開発し、市場で新たな顧客を獲得するために、デザインをどのように役立てていくのか、先進事例をもとに探る。

昨今、BtoBを主力とする企業が独自商品を開発し、BtoC市場に挑戦するケースが多数生まれている。

BtoC市場への挑戦は、事業の幅を広げるとともに、企業価値を高め、主力事業の発展、企業の活性化にもつながる。

成功事例の多くは、デザインの力で消費者ニーズと自社の得意分野を結びつけ、既存技術や素材に新たな用途を見出している。また、エンドユーザーと直接向き合うことで、商品をよりニーズに沿ったものへと進化させ、ユーザー層もさらに広げている。

本研究会では、デザインコンサルティングの立場から株式会社kenmaの今井裕平氏、紙卸売業の立場から株式会社ケープランニングの木下良氏、包装資材メーカーの立場から川上産業株式会社の佐藤浩司氏が登壇する。三者三様の先進事例を通じ、新規事業に挑戦する上でデザインが果たす役割について、考えていただきたい。

研究会内容

1)倒産から再起業、日本文具大賞受賞まで
―日めくり付せんカレンダー「himekuri」

講師:株式会社ケープランニング 代表取締役 木下 良氏

紙卸売業のケープランニングは、印刷会社のカンベビジュアル、自社運営のECショップbe-onとの連携で、卓上型日めくり付せんカレンダー「himekuri(ヒメクリ)」を開発し、ヒット商品となった。 2018年には第27回日本文具大賞機能部門優秀賞を受賞し、注目を集めた。 同社代表取締役の木下氏が、経営危機を乗り越えてヒット商品を生み出すまでの道のりと、SNSなどのネット活用、エンドユーザーへの訴求など、商品のムーブメントを起こすための施策を語る。

●プロフィール
1974年1月生まれ。趣味はトライアスロンとマラソン。紙卸ケープランニングと印刷会社カンベビジュアルを経営。紙の原価と印刷の原価を使いオリジナル商品開発。2018年日本文具大賞機能部門優秀賞受賞。商品名「himekuri」をローマ字にしたのは世界へ発信するアイテムにするため。今現在11か国に輸出。今後、世界へ向けて発信中!

2)気泡緩衝材「プチプチ®」のブランド展開
―浮世絵を印刷した粋な包み「浮世絵ぷちぷち」

講師:川上産業株式会社 執行役員/総合デザイン部 部長 佐藤 浩司氏

川上産業は日本で初めて気泡緩衝材の製造機械を開発し、現在業界で50%のシェアを持っている。「プチプチ®」は同社の登録商標である。 「プチプチ®」のバリエーション展開や応用製品を開発し、クライアントの多様なニーズに対応してきた。 「浮世絵ぷちぷち」は、「プチプチ®」に浮世絵を印刷することで、緩衝材を贈答用のラッピングに変え、2018日本パッケージングコンテスト「包装アイデア賞」2018年度グッドデザイン賞を受賞している。 同社総合デザイン部部長の佐藤氏が、事業化のエプソードを交え、包装材料としての機能、商品イメージの表現、生産加工技術とのリンクなど、開発の根幹について語る。

●プロフィール
デザイン系大学院卒業後、埼玉県川口市の金属工房に勤め自身も金属彫刻家として活動し、その後企業のインハウスデザイナーとして勤務。パッケージデザインからプロダクトデザインをおこない、その頃より設計開発もするようになった。2004年に現在の川上産業株式会社に入社し、開発中心の業務となり今年の20019年新規事業である総合デザイン部を設立。

3)中小企業向けマーケティングアプローチの新常識
―ウェアラブルメモ「wemo」

講師:株式会社kenma 代表/ディレクター 今井 裕平氏

kenmaは、工業用テープメーカーの株式会社コスモテックとともにウェアラブルメモ「wemo」を開発し、発売初年度から目標販売本数の10倍、10万本の販売を達成 、第27回日本文具大賞機能部門優秀賞、2018年度グッドデザイン賞などを受賞した。
また、2018年度 東京ビジネスデザインアワードでは、特殊印刷技術を活用した提案で最優秀賞を受賞した。
kenmaで戦略パートを担当する今井氏が、小規模の事業者でも取り組めるマーケティングアプローチについて語る。

●プロフィール
1981年生まれ。大阪府堺市出身。神戸大学大学院修了後、安井建築設計事務所を経て、日本IBM、電通コンサルティングにて経営コンサルティング業務に従事。在職中にkenmaを設立し、2016年11月より代表取締役に就任。企業の新たな看板商品・サービスを創り出す「フラッグシップデザイン」を提唱。中小ものづくり企業と開発した”wemo”が、目標販売本数の10倍を超える大ヒットを記録し、日本文具大賞優秀賞、グッドデザイン賞等を受賞。

※講演者・講演内容・登壇順は一部変更になることがあります。

開催情報

【日時】
2019年3月13日(水) 14:00-17:00 (終了時間は延長する場合があります)

【会場】
日本印刷技術協会 3Fセミナールーム(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)

【参加費】
15,120円(税込)、JAGAT会員:10,800円(税込)
印刷総合研究会メンバー: 無料 [一般]2名まで [上級]3名まで [特別]5名まで
→自社が研究会メンバーか確認したい場合は、お手数ですがこちらのフォームからお問合せください。 

申込み

WEBから
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。
登録後は完了メールが入力したメールアドレス宛に届きます。

FAXから
申込書に必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

問い合わせ先

内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当   電話:03-3384-3113(直通)

お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)

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