デジタル化が進む中、求められるのは新事業を創る人材。自社の枠を超えて学ぶ「越境」の場として、JAGATの次世代マーケッター養成講座を紹介する。
最近、「自分の箱におさまってるだけじゃつまんない」と木村拓哉さんが語り掛けるテレビCM(ヨドコウ)を目にすることが多い。
知り合いの経営者に話を聞くと、世代を問わず、仕事のなかでのチャレンジを恐れる傾向があるという。勝手知ったる居心地のよい環境=「自分の箱」に慣れてしまうと、そこから出ることに大きなストレスを感じてしまうのだろう。
デジタル化の影響を大きく受けている印刷業界にとって、新事業の立ち上げは喫緊の課題である。よいアイデアや戦略があっても、それを実行するのは人材であり、近年は「設備投資から人材投資へ」という流れが顕著だ。
それに伴い教育の重要性が増しているが、教育研修には知識を得るだけでなく、「自分の箱」から出るきっかけをつくるという役割もあると考えている。
他社の取り組みを知り、他社の仲間と出会うことが、大きな刺激になる。最近では「越境学習」という言葉も聞かれるようになった。
JAGATが主催するグループコンサルティング講座「新事業を創る次世代マーケッター養成講座」(全6回・2025年11月21日スタート)は、他社の取り組みを学び、互いに刺激し合える仲間を得られる絶好の機会だ。
この講座は、単なるマーケティング理論の学習にとどまらず、他社の参加者とのグループワークを通じて実際に新事業を構想・発表する実践型プログラムだ。
互いのプレゼンに対して率直に意見を交わし合うことで、参加者同士の信頼関係や仲間意識が自然に育まれる点も大きな魅力である。
「自分の殻を破りたい」と思っている方、
そして「殻を破ってほしい」と期待している方に、ぜひ参加を検討していただきたい。
(研究・教育部 花房 賢)