凸版印刷、東京国立博物館と空海の立体曼荼羅VRを、ミュージアムシアターとオンラインで同時公開

掲載日:2021年10月6日

東京国立博物館と凸版印刷、空海の立体曼荼羅VRを
ミュージアムシアターとオンラインで同時公開


空海が独自に構想した立体曼荼羅を紐解くVR作品『空海 祈りの形』を
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて10月13日より再上演
家にいながら鑑賞できるオンライン映像配信サービスも同日スタート

 

真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
東京国立博物館
文化財活用センター
凸版印刷株式会社


独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷 眞美、以下 東京国立博物館)と独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:旭 充、以下 文化財活用センター)、凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、真言宗総本山 教王護国寺(東寺)(所在地:京都府京都市、東寺長者:飛鷹全隆、以下 東寺)が所蔵する21体の仏像で構成される立体曼荼羅を再現したVR作品『空海 祈りの形』を、2021年10月13日(水)から12月25日(土)まで東京国立博物館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」での上演と「TNM & TOPPAN ミュージアムシアターチャンネル」でのオンライン映像配信にて同時公開します。
今回、ニューノーマル時代に即した文化鑑賞体験の場として、動画配信プラットフォーム「ニコニコチャンネル」(※1)に「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」公式チャンネルを初めて開設。配信第一作目としてVR作品『空海 祈りの形』の映像を配信します。ミュージアムシアターでは4K高精細映像を大スクリーンで鑑賞し、オンライン映像配信ではスマートフォンやPC等からパーソナルに視聴することが可能になり、場所や時間を問わずVR作品を楽しめる機会を広く提供します。

左:「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」上演 右:「TNM & TOPPAN ミュージアムシアターチャンネル」視聴イメージ VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
制作:凸版印刷株式会社

 

本VR作品は、弘法大師空海(以下 空海)が日本で完成させた真言密教の歴史と、東寺講堂に安置されている平安時代前期に作られた密教彫刻の最高傑作である立体曼荼羅を紹介するものです。国宝16体、重要文化財5体の合計21体の仏像について、立体形状計測と高精細デジタル撮影によるデジタルアーカイブを実施。凸版印刷のVR技術で仏像すべてを高精細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から1体1体を拡大するなど、VRならではの視点で立体曼荼羅を鑑賞できる作品です。
2019年に初上演された際には、「VRで俯瞰してみることで全体像がよく分かった」「現地では薄暗くてよく見えなかったところまで近づいてはっきり見えたのが良かった」などお客様から好評をいただき、このたび再上演が決定しました。

東寺講堂の立体曼荼羅について

空海は、言葉では伝えにくい密教の教えを視覚的に表す、21体の仏像で構成される立体曼荼羅を構想。密教の教えを広めるために建立した講堂に、最上位の仏とされる大日如来を中心として四方に4体の如来を配した五智如来(重要文化財)と、その右側に金剛波羅蜜菩薩を中心にした五大菩薩(国宝)、左側に不動明王を中心にした五大明王(国宝)、四方には四天王と梵天、帝釈天(いずれも国宝)が諸尊を守るように配しました。平安時代前期の密教彫刻の最高傑作とされています。

VR作品『空海 祈りの形』について


・空海ゆかりの国宝・重要文化財を交えて入唐から講堂建立までの空海の軌跡を解説
重要文化財「紙本著色弘法大師行状絵詞(しほんちゃくしょく こうぼうだいし ぎょうじょうえことば)」(東寺所蔵)を用いて、空海の入唐から講堂建立までの軌跡をたどります。

・立体曼荼羅21体の仏像をVRならではの手法で鑑賞
立体形状計測と高精細デジタル撮影で取得したアーカイブデータを元に、東寺講堂の立体曼荼羅21体の仏像をVR技術で再現。東京国立博物館内の「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」では立体曼荼羅の中央に配置された高さ7メートルの「大日如来」を実物大でスクリーンに投影するなど、仏像21体の複雑な形状をさまざまな角度や位置からVRならではの視点で鑑賞することができます。

・空海が独自に構想した立体曼荼羅を紐解く
本作品は、空海が配置した仏像の位置を正確に再現。現地の講堂内部にある柱をVR上で取り除き、配置された仏像をめぐりながら、その位置関係から空海の構想した立体曼荼羅の意味を紐解きます。


左:「弘法大師行状絵詞」をアニメーションで再現 右:VRならではの視点から「大日如来」を間近にその魅力に迫る VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
制作:凸版印刷株式会社

 

東京国立博物館東洋館地下1階「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」上演案内

場所 東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間 2021年10月13日(水)~ 12月25日(土)
上映日時

水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00

*所要時間約35分、各回定員90名(新型コロナウィルスの感染拡大予防のため、当面の間、定員数を48名に制限して運営)
*上演スケジュール、定員は都合により変更する場合がございます。

鑑賞料金

高校生以上:600円 中学生・小学生:300円
未就学児、障がい者とその介護者各1名無料

*チケットは、シアター前チケット売場でご購入いただけます。
*開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
*博物館の入館に際しましては、オンラインでの事前予約が必要です。
*新型コロナウィルス感染症拡大予防対策を行っております。詳しくはシアターWebサイトをご覧ください。

シアターWebサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/

VR作品『空海 祈りの形』 オンライン映像配信について

配信プラットフォーム ニコニコチャンネル内
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアターチャンネル」
配信期間 2021年10月13日(水)~12月25日(土)
*視聴には、ニコニコサービスへの会員登録・ログインが必要です。
視聴期間 購入から7日間
料金 300円(税込)
チャンネルURL https://ch.nicovideo.jp/museumtheater
シアターWebサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/news/21100401.html
(オンライン映像配信に関するご案内ページ)

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。

・超高精細4KプロジェクタによるVR映像投映
・スクリーンサイズ: 300インチ(横幅6.6m、高さ3.7m)
・シアターHP: https://www.toppan-vr.jp/mt/ 


※1 「ニコニコチャンネル」とは、株式会社ドワンゴが運営・提供している動画配信サービス「niconico」上でコンテンツホルダーが動画等を配信できるマルチコンテンツプラットフォームです。
https://ch.nicovideo.jp/


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以上