新年明けましておめでとうございます。 続きを読む
「協会情報」カテゴリーアーカイブ
【マスター郡司のキーワード解説2018】表面自由エネルギー
今回は「表面自由エネルギー」について取り上げる。 続きを読む
デジタル時代に印刷メディアが新たな役割を担うために
今年度のJAGATは年間を通したテーマとして「デジタル×紙×マーケティング」を打ち出しており、page2019もこのテーマのもとに開催される。「デジタル×紙×マーケティング」といっても、何を目指そうということなのかイメージできない人も多いかもしれない。それは一言で表せば、「印刷の新しい価値」の創造であるといえよう。そのために、デジタル時代の印刷メディアは新たな役割を担わなければならない。
JAGAT大会2018では、デジタルマーケティングを知悉した本間充氏、消費者動向の調査からデジタル消費の実態を把握する博報堂DYメディアパートナーズの吉川昌孝氏、紙とデジタルの雑誌制作に関わってきた主婦と生活社の有山雄一氏の3人が、デジタルメディアが伸長し、生活者の行動が変わる中で印刷メディアはどのようにして生き残るかについてディスカッションを行った。
最初にデジタルメディアと紙メディアは本当にvs(バーサス)の関係だったのかということで議論が始まった。インターネット接触時間やPV数が急速に伸びたことが、メディア全体のデジタル化が進むように捉えられたが、実際には従来のメディアとデジタルではメディアパワーの捉え方は違っており、横並びで比べることできないし、すべきではないとの指摘があった。
吉川氏からは男子大学生のメディア接触行動を調査する映像が流されると、タブレット端末でドラマを見ながら音楽を聴き、さらにスマートフォンで友人とLINEでやり取りしつつ、大型テレビで録画したドラマを見ている。ここに紙メディアが入っても不思議ではないわけで、若い人たちはメディアを色分けせずに、それぞれのメディアの価値を実感しているという。従来の「ながら試聴」などの行動と違うのは、今の若い人たちは情報の選択権を持って情報処理量の段階が上がっていることを指摘。
生活者は紙かデジタルかを選択しているわけではなく、実際には紙もデジタルも接触しており、重なる部分があって、その境目はない。そのことを前提にすると、全部がデジタル、全部が紙ということはあり得ないわけで、紙もデジタルもやっていく必要がある。
ただし、デジタルはコンテンツレベルからサービスレベルになっている。例えば情報を得てから行動するということでは、そのまま予約する、購入するなどサービス設計まで必要なっている。だから情報体験と生活体験が一緒になった行動を考える必要がある。
そのためにも、印刷会社は一度自社の強みを棚卸して、それをどのようにデジタルと連携してより強化していくかを考える。その時に大切なのは、「紙ありき」の視点で考えないということが重要になる。
JAGAT info12月号ではこの3人よるディスカッションの模様を詳しく紹介している。2月に開催されるpage2019の前に、改めて紙メディアとデジタルメディアの関係をどのように捉えてビジネスを組み立てていくかの予習としてご一読してほしい。
(JAGAT info12月号の目次はこちら)
現実的な働き方改革について、調査結果から論考
印刷会社の働き方改革について調査したところ、業種の強みが生かして伸ばすべきことが判明した。そして施策と業績の相関を見ると、一定の傾向があることが論考された。
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「ピンピンコロリ」読書のススメ
健康寿命とは、日常的な介護、医療を必要とすることなく自身の生命を維持し、自立した生活ができる生存期間のことである。すなわち健康で日常生活を送りことができる時間だ。 続きを読む
page2019情報をちょっとだけ紹介します
2019年2月6~8日、page2019を開催いたします。 続きを読む
【マスター郡司のキーワード解説2018】SDGs
今回は「SDGs」について取り上げる。 続きを読む
印刷業定点調査 各地の声(2018年7月度)
7月の売上高は+0.3%。微増ながら2カ月連続の増加は2017年9-10月以来。低調だった冬~春先に比べれば、実感はわきにくいものの4月以降は±0前後で堅調に推移。ただしプラス幅は小さく、マイナス幅は大きく、といった様相なので長期で差し引きすればマイナスになる。 続きを読む
ICTと新指導要領で教育・教材はどう変わる
ICT、デジタル教科書の本格導入が迫り、教科書業界は始まって以来の激変期を迎えている。11月27日の研究会では、教育業界の様々なプレイヤーを招き、新たなビジネスチャンスの所在を探求する。
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経営危機を乗り越えた社長の経営戦略とは
長く続く企業の歴史では、その成長過程で大波・小波に見舞われることは、それほど珍しいことではない。しかし、中には大波にのみこまれてしまって衰退する企業もあるが、一方でいくつもの危機を乗り越えて成長を続ける企業も少なくない。そういった企業は消えていく企業とはどこか違うのか。
JAGATの夏フェス2018の特別講演で登壇したオーダースーツSADA 代表取締役社長 佐田展隆氏の「創業95年オーダースーツメーカー4代目社長による企業再生戦略」はいろいろと示唆に富んだ講演となった。
同社は、経営破たんに近い状態になり、一度は創業家である佐田家は経営から手を引くことになる。しかし、創業家4代目になる佐田展隆氏が復帰して会社は劇的に復活し、成長路線に乗る。
同社が復活した幾つかの要因を見ると、一つは変化を厭わずに、新しいことに挑戦してきたことである。
歴代の経営者は服飾という軸を中心に扱う商材や業態を変化させている。創業家4代目になる佐田展隆氏が打ち出したのが工場直販によるオーダースーツの製造販売である。その仕組みはオーダースーツ業界ではありそうでなかったもので、既存のビジネスのやり方を組み合わせることによって、イノベーションを起こしたとも言えるようなビジネスモデルになったといえよう。
また、ス―ツ業界の課題が何かを明確にして、それを受けていかにして課題を解決するかという視点で同社のミッションが策定されていることだ。
さらに、成長するために克服するべき同社の3つの課題を設定して、それに対して挑戦している。
しかし、いくら課題抽出が的確で、ミッションが明確で、斬新なビジネスモデルであったとして、それを実現する戦略、経営者のリーダーシップが必要である。講演では佐田氏自らが挑む動画を活用したプロモーションを含め、さまざま販促手法が披露された。『JAGAT info』11月号では、その講演内容を紹介している。逆境から会社を復活させた経営者の姿勢からは学ぶことが多い。
このほか、11月号では高級果物ギフト「水菓子肥後庵」代表の黒坂岳央氏の講演「斜陽産業とデジタルが交わる時、大きなビジネスチャスが生まれる」で、コストをかけずに行うネットマーケティングの手法や情報発信手法を紹介している。
(JAGATinfo11月号の目次はこちら)