BF印刷で天地寸法がミリの連続フォームがあるとききましたが、本当にあるのでしょうか?

掲載日:2014年8月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:BF印刷で天地寸法がミリの連続フォームがあるとききましたが、本当にあるのでしょうか?

A:通常ビジネスフォーム(BF)印刷はプリントアウトされるプリンターの規格にのっとって印刷されます。つまりプリンターの送りのピッチ幅が天地6分の1又は8分の1インチ、左右10分の1インチであり、その延長上に1セットのフォームの寸法がインチで設計されます。印刷するときは、任意に打ち出しの寸法を指定しておけば、それを基準に同じピッチ幅での印刷が連続して行うことができます。
また印刷用シリンダーも、決まった円周のシリンダーが揃えられており(通常は、10/11/12/14/16/18インチ)必ずしも自由に天地寸法が決められるわけではありません。 したがって、連続フォームの状態では原則として天地寸法がミリであることはないでしょう。
 しかし、印刷機のギアを変えて擬似的に天地寸法がミリのフォームを印刷することも可能です。
 例えば、A4寸法は210×297ミリですが、天地寸法を297ミリにした連続フォーム印刷は可能です。
297ミリ=約11.69インチです。これを印刷するときに、11と2/3インチのシリンダーを使用します。11と2/3インチというのは、11.66インチです。ここでシリンダーと現物と0.03インチという誤差が生じますので印刷機の中を流れる用紙を多く出すことによって無理やり規格寸法のA4にとして印刷します。ここでの寸法は正確な297ミリというわけではなく、若干の誤差はあるようです。

 

(2001年11月26日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)