内定辞退防止、入社前準備に有効なフォローアップ教育

掲載日:2021年10月8日

長期わたるコロナ禍の影響で、昨年度は採用控えが進んだが、今年度は印刷業界でも採用意欲は活発化し内定率も順調に推移している。しかし、せっかく確保した人材も、内定辞退の危険は常に伴う。内定辞退を防止しスムーズな入社を促すためには、さまざまなフォローアップ、特に内定者の不安を取り除く施策が必要である。

 

JAGATが昨年に引き続き実施した「印刷会社の新卒採用及び新入社員教育に関する実態調査」(回答88社)では、2022年度新卒採用予定者数は前年度に対し18.4%増で、特に営業職の採用比率が増加し、アフターコロナ時代を見据え新たなステップに踏み出そうとする意欲がうかがえる。

また、リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2022年卒)」の2021年9月1日時点内定状況によると、「大学生の就職内定率は90.0%で、前年同月差+5.0ポイントとなった。2020年卒の93.7%には及ばないものの、8月中の増加幅は過去3年間で最も大きく、順調に推移している」としている。

ただし、コロナ禍によって採用プロセスのオンライン化や、内定者との直接のコミュニケーション機会が減少することで、採用企業、学生ともに相互理解が深まらないことが採用活動に大きな影を落としている。内定辞退の危険が高まることもありうるのではないだろうか。
実際、同調査の就職内定辞退率をみると、9月1日時点で62.1%と前年の57.7%に対し4.4ポイント上回り、過去3年で最も大きくなっている。このままであれば、内定辞退のさらなる増加や、入社後の早期退社の危険性もあり、内定者フォローが例年にも増して重要であろう。

内定者が抱える不安は、一般に大きく3つあるといわれ、選択した企業でうまく働けるかという「会社に対する不安」、同期や先輩、上司と一緒にやっていけるかという「人間関係に対する不安」、社会人として活躍できるためには未熟な「自分自身に対する不安」である。

これらを解消するために、採用企業側も様々なフォロー施策を講じており、特に内定者教育に力を入れている企業も多い。JAGATが今年の新入社員に行った意識調査では、新入社員が関心のある教育プログラムのテーマで一番多かったのが「印刷技術」次いで「ビジネスマナー」であった。

そこでおすすめしたいのが通信教育である。
コロナウイルス感染再拡大の危険も視野に入れると、現状では集合研修はなるべく避けたいところだが、通信教育は自宅で受講者自身のペースで無理なく進められるため、入社日までの時間を有効活用できる。また、数カ月の受講期間に課題のやり取りなどで人事担当者とのコミュニケーション機会が生まれる。
さらに、こうした教育研修を受けることで、知識やスキルが身に付くだけでなく、教育を施してくれる企業に対する帰属意識が高まるとともに、モチベーションが維持できるといわれており、内定者の不安を解消するのにも有効と考えられる。

JAGATの通信教育「印刷業のための新入社員コース」は、文字通り印刷業界に特化した唯一の講座で、社会人としてのマナーなどビジネスの基本だけでなく、印刷産業の成り立ちや、印刷技術の基礎知識、印刷会社の仕組みなど、新入社員が関心のある2大テーマが総合的に学習できる。そのため入社後すぐに実力を発揮し、活躍できる土台作りに最適なカリキュラムになっており、現在多くの印刷会社で内定者教育に活用されている。
内定者フォローアップ教育にJAGAT通信教育「印刷業のために新入社員コース」をおすすめする次第である。

(CS部 橋本 和弥)

 

【関連情報】
・「印刷業のための新入社員コース
JAGAT通信教育 
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