業績と社員の満足度を上げる働き方改革に向けて

掲載日:2020年1月28日

2020年4月からの中小企業における時間外労働の上限規制導入されに向けて、働き方改革が着々と進むなか、人手不足や業務多忙で手が回らず、取り組めない会社も多いのが現状である。印刷会社として働き方改革と向き合うためには、生産性を高め、働きやすさ、働き甲斐を得るためのノウハウを得た上で、推進していく必要があるだろう。

 

日本の社会経済が抱える少子高齢化や人口減少による労働力不足を解決するため、働き方改革が法で定められるようになった。労働生産性を高める効果も期待され、働き方改革の3つの柱として(1)非正規雇用の待遇差改善(2)労働時間の是正(3)柔軟に働ける環境づくりがある。
ただし、単に時間外労働の上限規制として、残業時間を削減し、「ノー残業デー」「ムダ取り」とさまざまなスローガンのもと残業抑制を行ってしまうと、従業員が抱えている仕事がこなしきれず、次の工程のラインが組めなかったり、納期に間に合うのかと不安の声が上がったり、結局は負担となってしまう。また長時間労働が発生する根本の原因を取り除かない限り、中間管理職にしわ寄せがきたり、労働時間のみ減らすことによって生産性が衰退してしまう。
働き方改革の取り組みの中で、生産性や社員のモチベーションの向上につながっている企業とそうではない企業との差はどこにあるのであろうか。

 

そこでpage2020では、働き方改革についてのセミナーを3つの視点から取り上げて開催する。
リクルートマネジメントソリューションズの講師からは、現在の市場や、まだ世に発表されていない統計をもとに働き改革の理解を深め、ビジネスモデル、経営戦略の見直し、従業員にとって働きやすい環境づくりについて講演いただくとともに、印刷会社の視点から弘久社の取り組み事例とその成果について、さらに経営視点から、中小企業の働き方改革を推進しているアラタケ社会保険労務士事務所からの報告と、さまざまな角度から働き方改革について触れるセミナーとなっている。自社にはどのような働き方改革ができるか、考えてみてはいかがだろうか。
今現在、働き方改革に取り組んでいる企業、これから取り組もうとする前向きな企業、取り組みたいけれど難しいなと思われている企業、皆様に最新情報を届けます。

( JAGAT 加治 寛子 )

【S10】事例で学ぶ印刷会社の働き方改革 ~業績と社員の満足度を上げる~
 
〈ご登壇者〉

武藤 久美子 (株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
シニアコンサルタント 主任研究員 社会保険労務士
2005年リクルートマネジメントソリューションズに入社。プロジェクトマネジャーとして150社以上の案件を担当。専門は、組織力の向上、働き方改革、ダイバーシティ&インクルージョン、企業の評判。所属のリクルートグループでは、社員4万人の中から、社会と顧客に影響力を与え、新しい価値を創造した営業・コンサルタントに贈られる「TOPGUN AWARD」を2度受賞。

平野 芳久 (株式会社弘久社)
代表取締役社長
大学卒業後、自社に入社。29歳で二代目社長就任。35歳の時、東京造形大学助教授を中心にグラフィックやプロダクトのデザイナー数名とデザイン・マネジメント研究会を発足。主に顧客経営層への情報提供を開始。デザインは人と技術のインターフェイスであるとの意識改革から、BCP、CSV、ESG、SDGs、働き方改革への適応と仕組みづくりに挑戦。その根底には常にデザイン・マネジメントの思想があり、我が社の第二創業期を形成したと言っても過言ではない。

荒武 慎一 (アラタケ社会保険労務士事務所)
昭和53年同志社大学卒業。同年富士ゼロックス株式会社入社、平成23年日本生産性本部経営コンサルタント養成事業中小企業診断士コース修了。平成27年アラタケ社会保険労務士事務所を開設。平成30年すばるコンサルティング株式会社取締役就任。著作として、月刊人事マネジメント誌 2019年1月号特集記事「助成金で進める働き方改革」を執筆。社会保険労務士・中小企業診断士・武蔵野商工会議所専門家登録。

 

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