印刷会社経営にとって、コロナ禍による反動増などが消失した2024年は、結果的にアフターコロナを占う試金石の年になった。50人超の印刷経営者の声など、年末時点で見えている材料をもとに2024年を振り返り、2025年を展望する。
印刷会社経営にとって、コロナ禍による反動増などが消失した2024年は、結果的にアフターコロナを占う試金石の年になった。50人超の印刷経営者の声など、年末時点で見えている材料をもとに2024年を振り返り、2025年を展望する。
市場縮小なのに売上高が増える現象、デジタル時代に伸びる3つの手法、2024年の印刷会社を取り巻く環境と見通し、生成AIで変わる印刷ビジネス10の基本戦略、事業創造ができている印刷会社の特徴についてデータと事例から明らかにする。
2/6のpageカンファレンスでは、持続成長する印刷会社の経営者を招いて収益性と成長性の両立をテーマに、経営指標の見方の面から議論する。利益を確保するための経営管理と、創造性を発揮して持続成長する経営管理は何が違うのかーーー。
1月1日に能登半島に大地震があった。フリーペーパー『Fのさかな』で知られる七尾市の石川印刷と連絡が取れたので概況を共有する。震源の珠洲とは多少の距離はあるが被害は大きい。当地は風情と歴史ある木造家屋が多いので影響が甚大になった。地震直後の一帯は異様な茶色い土埃?に覆われた。地盤が3メートル隆起したとの情報もあり、場所によっては耐震設計でも対応できなかったのではないか。市内は建物の損壊が多く、郊外も道路の状況が良くない。余震が続き、ライフラインも不安定で1月5日現在も断水が続いている。震度7クラスの余震も警戒され、当面は復旧よりも安全確保が優先される。幸いにも従業員はいちおう大丈夫だった。当社本社の建屋は倒壊を免れたが、社内はしばらくかたづけようもない。重量機械もズレてしまった。日本屈指の名門旅館が軒を連ねる和倉温泉のお客様も点検・補修のため1月中の休業を決めた。当社輪島の営業所はなんとか焼け残ったが、お客様の多くが焼け落ちてしまった。奥能登方面はもっと酷いようだ。
当面は安全確保を優先せざるを得ず、余震とライフライン等の復旧状況を見つつ各方面と連絡しながら決め、できることからやっていく。顧客の状況を内外に発信支援する必要があるのでウェブの仕事などから再開し始めている。まだ会社と連絡は取りづらいが、社員経営者一同はいちおうの無事が確認されていることをお伝えする。理事職員一同、被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げる。また、各方面の支援を広く長く賜りたく伏してお願い申し上げる。
藤井建人(JAGAT研究調査部/石川マーチング委員会, まちづくりアドバイザー Fのさかな研究員 )
コロナ禍明け初年となった2023年は、国内は物価高騰、国外はウクライナ危機に中東危機と不透明感がさらに濃くなった。とはいえ、売り上げ増も珍しくなくなり、いつになく明るい声も聞かれる。年末時点で見えている材料をもとに振り返る。
メディアと商習慣、マーケティングは密接な関係を持つ。日本の小売店は日本独特の折込チラシ文化によって賑わいと売上高を作ってきた。しかし小売店を取り巻く環境が変わりつつある現在、店舗支援と印刷会社との関係はどのように変わっていくだろうか。