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2023年を振り返り、そこから先へとつなげよう
 −『JAGAT info』12月号のご案内−

 今年も残すところ2週間ほどとなった。酷暑や猛暑などという言葉がメディアを賑わせていたのが、つい先日のことのように思える。賑わすといえば、「生成AI」「ChatGPT」などの言葉を聞かなかった日はなかったほど、この分野におけるさまざまな名称や用語が人口に膾炙した一年であったといえる。 続きを読む

JAGAT印刷マネジメントブック2023

本書は企業経営、経営管理、工場マネージャー、マーケティングに携わる経営者・スタッフ向けに、毎年の最新データに基き分析結果をまとめ、方向性を示している。経営・戦略・設備・需要の視点から網羅的に調査して好評を博し、印刷経営書の長年のベストセラーになってきた。予算策定、戦略検討、設備投資、製品・サービスのラインナップなどを考えるとき、印刷経営の将来を考えるとき、不可欠な一冊になっている。

書籍概要

タイトル:JAGAT印刷マネジメントブック2023
副題:2022年度 印刷産業経営力調査 報告書
体裁:A4判、92ページ無線綴じ
編著:藤井 建人、花房 賢
定価(税込):15,400円/JAGAT会員7,700円/調査回答社無料
発行:2023年10月4日、公益社団法人日本印刷技術協会

第1章 経営動向を読み解く
(1)業績分析
   ①P/L ②B/S
(2)戦略分析
   ①営業 ②生産 ③顧客 ④人材
(3)投資分析
   ①オフセット印刷 ②デジタル印刷
(4)新技術・サービス分析
   ①印刷支援ツール ②デジタルツール
(5)需要分析
   ①製品 ②生産方式 ③付帯サービス

第2章 参考資料
 (1)経営動向指標
 (2)月次動向:各種前年比推移
 (3)セグメント別経営指標(単純平均値・加重平均値)
 (4)経営戦略

調査結果を参考にしてトレンドを把握しておこう
 −『JAGAT info』9月号のご案内−

 会員誌『JAGAT info』9月号では、7月号・8月号に続き「2022年度印刷産業経営力調査」の結果について誌上報告を行う。特集では設備投資戦略に関する分析を行うほか、連載「マーケティング情報」では27種の製品別における需要分析を行う。取扱率と需要指数からなるマトリクスを描くことで各製品の位置付けを可視化し、プロダクト・ポートフォーリオ・マネジメント(PPM) の観点から全体最適に関して考察するものである。詳細については、明日15日に刊行となる9月号をお手に取っていただきたい。
 なお、9月28日には、「2022年度印刷産業経営力調査」の報告会である印刷総合研究会セミナー「最新調査から紐解く印刷経営戦略」をオンラインとリアルで併催する(回答社には2名様まで無料でご招待)。また、調査報告書として『JAGAT印刷マネジメントブック2023』も刊行する(こちらも回答社には先行して献本)。印刷業界の動向を把握するためにも、積極的にご活用いただけると幸いである。

 

『JAGAT info』2023年9月号のご案内

◯特集
「2022年度印刷産業経営力調査」設備投資分析
 設備投資は拡大基調も「脱印刷」志向が強まる

 上記のように、特集では印刷会社の設備投資に関する戦略分析を行う。設備投資予定は「前期より増やす」という回答が3年連続で増えた一方で、印刷工程の縮小意向は過去最多を記録した。本業の印刷への依存度を減らすべく、新しい事業・サービスを立ち上げる動きが多数見られることも特筆に値する。また、オペレーターの採用難や今後の印刷需要の減少を見越した生産体制見直しの動きのなかで、デジタル印刷へのシフトも見られる−−というのが設備投資分析編の調査結果概要である。
 詳しい調査結果については、9月号をご覧いただきたい。そして改めて、本調査にご回答いただいた皆様にお礼を申し上げる。

◯特別企画
流通小売業マーケティングの現在と課題
―コロナ後の店舗プロモーションと折込チラシ―(前編)

 集客プロモーションや従業員オペレーションをはじめとする小売業のこれまでの手法がコロナ禍で大きく変化したことは、ご承知のとおりである。現在、経済活動の再開に伴い、例えば折込チラシの市場規模は15年ぶりに2年連続で増加した。
 そこで特別企画では、小売業や流通業はどこに向かおうとしており、そしてその際に求められる販促手法にはどのようなものがあるのかなどについての報告と議論が行われた、印刷総合研究会での講演の模様を収録する。今回は前編として、2号連続での掲載予定である。

(『JAGAT info』編集部)

■『JAGAT info』最新号の目次はこちらから → https://www.jagat.or.jp/magazine
■印刷総合研究会の詳細はこちらから → https://www.jagat.or.jp/pri

印刷業に仲間入りした246名の新入社員は就活でどの媒体を利用したか

JAGATでは毎年「新入社員意識調査」を行い、今春に入社した246名の新入社員から回答を得ている。今回は、新入社員が就活で利用した媒体・機会を紹介し、企業と学生のコンタクトポイントを考える。



■新卒採用意欲は回復傾向

今年も東京・大阪開催のセミナーに加えて、宮城・富山・石川・愛知・岐阜の各県印刷工業組合にご協力をいただいた。2023年は、新入社員246名(女性51.4%・男性48.6%/院卒1.7%・大卒53.3%・専門、短大卒16.3%・高卒28.8%)からの回答があった。また、配属予定職種は、営業46%・製造29%人・制作20%・総務3.2%・IT、Web1.1%で、営業職での採用が最も多い結果となった。2022年の183名と比べると回答者数が大幅に増えている。コロナの影響による採用抑制が一段落し、印刷業における新卒の採用意欲が回復していると推察する。

 

■採用パンフレットの利用機会が増える

企業の人材施策における課題は、優秀な学生を採用できるか否かにある。ファーストステップは自社の存在を学生に認知してもらうことであり、就職媒体や機会の有効活用が不可欠だ。印刷業を志望した学生が就職活動に活用する手段や機会は以下の通りとなる。

Q.就職活動で利用した媒体・機会(複数回答可)

就職ナビサイト、学校求人、合同説明会は常に上位3位に入り例年の動きと変わりはない。学生が最初に企業を知る可能性の高い媒体であり、企業視点でもエントリーしてもらうための母集団の形成には欠かせない。一方、採用パンフレットの利用率が12.7%(前年6.1%)と倍増している。リアルでの説明会や面接が増えたことで、モノである紙媒体の採用パンフレットを手にする機会が増えたことが一因する。つまり、学生の選考へ進むか否かの判断軸として、採用パンフレットは重要なツールとして認識するべきである。

 

■逆求人、新卒特化型ハローワーク等の新たなサービス利用

母数はまだ少ないが逆求人が4.9%(前年1.2%)と利用する学生が増えている。逆求人とは、学生が自身のプロフィールを掲載し、それを見た企業が学生にアプローチする方法で「OfferBox」や「dodaキャンパス」が代表的なサービスである。同サービスの性質上、学生が自ら発信する必要があるため必然的に意欲の高い人材が多い。利用する学生も徐々に増えているため、企業の採用アプローチの一つとして検討する余地はある。

その他、フリーコメントで多かったのが、厚生労働省が提供している「新卒応援ハローワーク」を利用している学生だ。ハローワークは中途向けのイメージが強いが、現役学生から第二新卒までを対象にした就職支援専門のハローワークである。求人紹介だけではなく、エントリーシート、履歴書の書き方、模擬面接など無料でサービスを提供している。公的機関が実施しているので、信頼度も高く利用する学生も増えている印象だ。

印刷業の大半は中小企業であり、新卒採用活動においてまず学生に知ってもらうこと、そして選考まで進んでもらうことは容易ではない。そのためには認知され理解してもらうことが重要だ。印刷業界の仲間入りした新入社員246名は、何かしらの情報を見て現職である印刷及び関連会社を知り入社に至っている。その最初の接点である就活媒体や機会は何を利用しているのか、そこを知ることで企業の学生へのアプローチ手段の参考にしていただきたい。

※詳細はJAGATinfo2023年12月号に掲載する予定です。

JAGAT 塚本直樹

 

【関連講座】
2023年度 【オンライン】秋の印刷入門
若手向けオンデマンド動画研修

「変化」が定着した経営戦略と、戻された戦略
 −『JAGAT info』8月号のご案内−

 7月号に続き、会員企業を対象にした「2022年度印刷産業経営力調査」の調査結果を誌上にて報告する。8月号では、印刷会社103社の経営戦略に関して分析を行った。具体的には財務、顧客、内部プロセス(生産・営業)、組織と人材の各観点における重点項目について分析を行い、その経年変化を明らかにしている。 続きを読む