印刷メディア広告費は、総広告費がプラス成長を続ける中で年々減少傾向にあるが、在宅需要を取り込んだ「折込広告」や「DM(ダイレクトメール)」は比較的堅調に推移している。特にDMは、開封・閲読率や行動喚起率が高く、デジタルマーケティングと連動することによりさらに進化を続け、印刷市場においても成長領域として注目されている。
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「DM」タグアーカイブ
可能性を広げるDMビジネス
インターネットの普及により、企業と消費者が直接つながる機会が増え、ダイレクトマーケティングが広く取り入られるようになった。その中でも特にDM(ダイレクトメール)は、高い費用対効果が期待される手段の一つとして注目されている。 続きを読む
発注者の活用事例から学ぶDMの可能性~DM企画制作ワンポイントセミナー~
定員に達した為、お申込みを締め切りました。
印刷会社がDMの企画・制作をする上で、発注する企業とそのDMを受け取るユーザーの想いを理解し反映することが重要です。
今年の全日本DM大賞2022の受賞作品を解説しながら、発注者、ユーザー視点を捉えた企画制作の勘所について紹介します。
こんな方におすすめです
・DM事業の強化あるいは新規立ち上げたい印刷会社
・DMの企画、デザインの社員スキルを底上げしたい、デザイン、制作会社
概 要
日 程 | 6月8日(水)16:00~17:00 |
開催形式 | オンラインセミナー |
受講料 | JAGAT会員 無料 /一般 5,000円(税込) |
講 師
吉川 景博(よしかわ かげひろ)
フュージョン(株) エグゼクティブマーケティングディレクター
■米国DMA公認ダイレクトマーケティングプロフェッショナル
■一般社団法人日本ダイレクトメール協会:ダイレクトマーケティング委員長
■全日本DM大賞審査員
1993年大手小売業入社。マーケティング部門にて広告全般を担当。主に顧客戦略策定、FSP開発、データ分析等、顧客データを活用したプロモーションを実践。現在は、ダイレクトマーケティングを軸とした、企業のマーケティング戦略立案、営業支援などを請け負う。全日本DM大賞多数入賞。
最少催行人数
6名
受講条件
DMに関する調査アンケートに回答
※お申込み受領後にアンケートのご案内をいたします。
お申込み
■ Webからのお申込み
必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
■ FAXでのお申込み
お申込書をプリントアウトし必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3168までFAXにてお送りください。
【内容に関して問い合わせ先】
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411
【お支払いに関して】
管理部(販売管理担当) 電話:03-5385-7185(直通)
公益社団法人 日本印刷技術協会
【オンライン】DM企画制作実践講座
page2020セミナー「効果の高いパーソナライズDMの実際」開催の報告
Webを始めとするデジタルメディアが進展する中、注目されているのが紙(アナログ)メディアのダイレクトメールである。
メールやチラシといった不特定多数向けのメディアではなく、自分の宛名で届きパーソナライズされたダイレクトメールは特別感もあり、購買へつながる可能性が高い。
最近では、ダイレクトメールからネットに誘導するような工夫をこらし、デジタルと融合させたものもよく見かける。ただ単に上質な紙や凝ったデザインだから良いというわけではない。
JAGATは、2020年2月5日(水)~7日(金)の3日間、池袋サンシャインシティーにて、page2020「デジタル×紙×マーケティング for Business」を開催した。
印刷業界だからこそできる顧客満足が得られるダイレクトメールは、どのようにしたらできるのかを考えるべく、「パーソナライズDM」をテーマに、データ取得分析からプロモーション、メディア企画への具体的な手法を学ぶセミナーを行った。
はじめに、有限会社グレイズ代表取締役の小澤歩氏がマーケティングの基礎をわかりやすく解説。続いて、フュージョン株式会社エグゼクティブマーケティングディレクターの吉川景博氏より、ダイレクトメールのトレンド、心に響くパーソナライズDMについて事例を交えながら紹介。2人の講師による内容の詰まったセミナーとなった。
■ターゲットを絞り込みアピール!
「DMやチラシを作ることは目的ではなく、それらを組み合わせ顧客が購入してくれる仕組みを作ることがマーケティングのゴールである。」と小澤氏の講義が始まった。印刷会社は、印刷物を作り、顧客へ納品し業務が終了する。しかし、その先には、顧客から消費者という情報の受け取り手がいるということを改めて感じた一言だった。そして、プロモーションには、「物を紹介する手法」と「顧客ニーズに応じてアピールしていく手法」という2つがあり、物や情報があふれている現在、後者の手法が有効である。なぜなら「顧客ニーズに応じてアピールしていく手法」では、状況に応じて自分の抱えているニーズが解決できることが、その人にとって価値のあるものだという考え方がマーケティングのベースにあるからだ。
状況に応じた提案と顧客のニーズを満たすことで競合との差別化が成立し、1~2回利用した消費者から段階を踏んで何度も利用してくれる消費者へと上げていくことが最も理想的といえる。消費者が未認知から見込み客、一般客、リピート客へと変化していくためには、それぞれの段階に応じた施策を立て、組み合わせていく必要がある。例えば、チラシは不特定多数の人に存在を知らせ、お店に来てもらうという目的である。連絡先などの情報があるリピート客には、チラシではなくDMを送るなど、段階によってアピールする手法が変わってくる。売上は、客数×客単価×リピート回数で、企業の売上を多く作るのは、リピート客であり、リピート対策に適しているのがDMである。とマーケティングの基本を解説し、受講者も納得していた。
■心に響くパーソナライズDMでリピート率up!
吉川氏は講義の冒頭、ダイレクトマーケティング協会の調査やアメリカの市場でのアンケートでも、ダイレクトメールがトレンドだという結果が出ていることに触れ、マーケターがDMに注目していると現状を報告。
DMの活用方法として、新規顧客とリピーターへアプローチしていく2通りを例としてあげた。
出前サービスで注目を浴びているUber EatsはTVCMやデジタルマーケティングを使い、その認知度を高めている。ただし、デジタルだけなく、地域エリアにターゲットを絞り込み、ポスティング等の紙媒体を活用することで更なるプロモーションの強化に努めている。紙DM(チラシなど)でサイトに誘導し、商品を購入してもらう。紙からデジタルへと上手く活用し、集客を得ている例を紹介した。
リピーターから優良顧客への施策も重要視されている。優良顧客とは、来店・来訪回数が多く、企業によって異なるが、例えば、全体売上の上位2割を占める顧客とし、その優良顧客を増やしていくことが必要だ。特別なサービスをDMで案内し、年間を通じて客単価を上げていく。また、実験的にいろいろなDMを送り、データをとってみると訴求力が違うことがわかる。顧客に向けてのアプローチ方法には、クリスマスやお正月といった行事にポイントをあて「みんな」に送るDMと、お誕生日や記念日といった「あなた」に送るDMに分ける。リピーターを増やすためには「あなた」に送るDMをもっとフォローしていく必要があるという結果がでた。データ活用とターゲットの絞り込み、そして、その人に合ったタイミングや内容で伝えるDM、まさにそれがパーソナライズDMというところの要素である。
講義の中で吉川氏は、豊富な具体的事例を示し、心に響くDMの価値と効果が実感できた。
受講者のアンケートを見ると、多くの受講者から「DMの在り方を考えさせられた」「具体的な実績でわかりやすかった」「パーソナライズの効果が確認できた」という意見が寄せられ、「機会があればまた聞きたい」と大多数の方が満足し、講座を終えた。
今回は、2時間という限られた時間だったが、印刷会社の方々にパーソナライズDMの価値や効果など理解していただけたと思う。そして、今後、自社での取り組みとして、印刷会社ならではの提案、形にできるDMを作るヒントになっていただけたら幸いだ。
印刷業界として多くの人の心に残る特別なDMを届けていきたい。
JAGAT 加治 寛子
■page2020 「効果の高いパーソナライズDMの実際」
~データ分析からプロモーション戦略、メディアプランニングの手法を学ぶ~
『JAGAT info』2018年6月号
■私の若手社員時代
嫌だったはずの営業への異動が成長をもたらしたビジネス人生
―良き上司、良き先輩、良き同僚、良きお客様との出会いに恵まれた―
株式会社クイックス 代表取締役会長 服部 晋吾氏
■特集 DTPエキスパート50回記念座談会
新しい時代に必要な知識とスキルを持った人材育成を
■特別企画 page2018カンファレンス報告
マーケティングと連携するDM訴求力
■マーケティング情報
フリーペーパーの最新動向
再評価と再編、新たなビジネスモデルを巡って
■技術トレンド/クロスメディア
中国人インバウンド客をターゲットにした微博プロモーション
■技術トレンド/グラフィックス
デジタル印刷活用のポイントはICT活用と顧客メリットのアピール
〜日印産連デジタル印刷調査より
■エキスパート資格
DTP制作者としての強みを見出すには〜レイアウトデザインの現場から〜
DTPエキスパート認証委員 波多江 潤子氏に聞く
■Education
印刷品質の安定化を図る作業の標準化と数値化
■デザイン・トレンド
フォントデザインの可能性にチャレンジし続ける
砧書体制作所
■経営情報
印刷会社の「働き方改革」への取り組み
第4回 「働き方改革」で成果をめざす印刷会社(2)
小倉 絵里
■デジタル印刷最前線
Dscoopソウル速報
■メディア業界動向
新聞界の“エンゲージメント”進化発展
〜新本社、新工場建設による読者、市民との交流促進
井上 秋男
■森裕司のデジタル未来塾
出力用データについて思うこと
■DTPエキスパートのための注目キーワード
色の混合
野尻 研一
■クロスメディアエキスパート試験で役立つメディア課題解決入門
普及するサブスクリプションサービス
影山 史枝
JAGAT事業カレンダー/印刷界OUTLOOK/JUMP東北2018開催のお知らせ
西部支社便り/キーワード2018/ニュースラウンジ
エキスパート資格試験のお知らせ/印刷経営ウオッチング
ニューメンバー/消息/『印刷白書2017』のお知らせ
2018年6月15日発行 A4判
スマホ世代にDMは響くか~効果向上に活かす閲覧データ、購買履歴
若者にはDMは効果がないという話を聞くが、本当にそうだろうか?20代では「自分ゴト」と感じられるDMの開封率が高いという調査結果もある。リスト最適化と内容ターゲティングで効果を上げる手法を紹介する。 続きを読む
これからのDMは「選ばれた人への、特別なご案内」に
自社の商品・サービスをPRするにはメール、Web広告、ダイレクトメール(DM)、ポスティング(チラシ)など、さまざまな手段があります。 続きを読む
新展開、再評価の進むDM市場の最新動向
~データ分析、CRM、ターゲティング、バリアブル印刷~ 印刷会社が知っておくべきDM業界の最新動向、日本DM大賞受賞作など優良事例、データ活用や効果の出るDM作成のポイントを聴く。